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腹の底から声を出せ[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2011/08/30(火) 10:07

部活は元気よくやらないといけない。
暗い顔してやっていると周りに影響する。
実際、練習中って新しいことにもどんどんトライするので
出来ないことがたくさんある。
イライラしたり落ち込んだりすることも多くなる。
そうなると自分自身の内面と向かい合い過ぎて、余計に
ストレスが溜まる。
 
そんな時に、周りから励ましてもらったり、自分が他の人を
応援したりするためにも元気よく部活を行わないといけない。
そんな元気よく部活する為に最も重要なのは声出しである。
挨拶はもちろんのこと、返事もそうだし練習中に
「ナイスショット!」とか「ドンマイです!」っていうのも活気付く。
 
しかしこの声出しって意味あんのかなぁ・・・ってかつては
思ったことあるよ。
高校の夏合宿で怖いOBの人達に
「お前ら声が全然出てない!」ってこっぴどく怒られ、声が
ガラガラになるまで声出しをさせられた時は
「声出してもテニスは上手くなんないよ」って思ったもんだ。
 
確かに声出しを頑張ったところでテニスの上達はしない。
だけど、プレーをしている側としては、声を出してもらって
練習をした方が活気も出るしリズムも生まれる。
特に個人スポーツと言われるテニスだからこそ、独特の
孤独感を乗り越えないといけないので、声を出してもらうと周りの
存在感を感じられる。
 
声を出している人は、声出しだけでは上達しないけど、その声出しが
誰かの上達に役立っていると感じられれば、無駄とは思わないだろう。
ましてや、ランキング低い人や1年生なんかは、当然アドバイスなんかは
なかなか出来ないでしょ?
だったら声を精一杯出して盛り上げることが最大の貢献になることは
覚えておいた方が良い。
 
でも、たま~に俺がボール出し練習しながら「もっと、前足を重視して!」とか
叫んでアドバイスしている時にも、周りでボール拾いながら
「ドンマイで~す!!」って叫んでいる人達の声の方が大きかったりする。
そういう時には「ちょっと静かにしてくれる?」なんて言わない。
俺も負けないくらいデカイ声でアドバイスするようにしている。
 
その一言が、選手のレベルアップに繋がるんだよ。
声出し頑張って、活気あるテニス部にしていこう。

若い芽を摘まなきゃ。[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2011/08/26(金) 11:10

先日、とある高校の夏合宿にコーチとして参加したんだけど
アシスタントの学生選手を連れて行った。
毎年その学校の夏合宿には色んな選手をアシスタントとして
連れていくから、もう高校生達はそのアシスタントと試合を
するのを楽しみにしている。
 
今年も合宿の中で上位10名だけ4ゲーム先取でシングルスの
チャレンジマッチを行ったんだけど、今年入部した期待の1年生が
見事4-3でそのアシスタントの選手に勝ってしまった・・・。
明らかにアシスタントの方がパワー、安定感、動き・・・など総合的に
上回っているんだけど、結局は「負けられない」「負けちゃいけない」という
重いがぐるぐる頭の中を回ってしまった結果、アシスタントの選手は
お粗末なプレーをしてしまったのだ。
もちろんその1年生のプレーも素晴らしかったんだけど、完全に
「やっちゃった・・・」って感じだったね。
 
でもテニスってこうやって明らかに実力差があったとしても
勝負がひっくり返ることはよくあること。
当然レベル低い方がチャレンジャー意識を持ってプレー出来るから
精神的には楽に決まってる。
「勝って当たり前」なんて言われる方は、ちょっと相手に良いプレー
されただけでも「生意気なやつ・・・」ってムカッて来てしまうし。
 
でもね、レベルの低いヤツがチャレンジャー気分で気軽に
トライしてきたとしても、必ず「あれ?俺ってこの相手に勝てるかも」って
感じた瞬間ちょっと戸惑ってポカをしてくれることは多いのだ。
その瞬間とタイミングを利用すると、きっちりと上のレベルの人が
最後に勝てるんだけど、今回はそのチャンスを逃してしまっていた。
 
それにしても勝った一年生は嬉しかったみたいで、大はしゃぎ。
良い思い出になっただろうし、これで更に自信を深めたと思うよ。
でもその彼、調子に乗り過ぎて、翌朝の早朝ランニングに遅刻・・・。
先生に「帰れっ!」と言われしょんぼり・・・。
テニス以外もきっちりしろよ!

ネット挟んでるけど、ぶつかれよ。[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2011/08/25(木) 15:53

なでしこJAPANがワールドカップで
戦った試合を改めて観てみた。
ドイツやアメリカの大きな相手選手にぶつかっていく日本選手。
完全に当たりでは負けているけど、結局どの試合も試合の
最後までぶつかっていくというスタイルは貫き通している。
 
サッカーはもちろん身体と身体がぶつかり合うスポーツ。
テニスは・・・というと、ネットを挟んでいるから当たることは無い。
中学生までサッカー少年だった俺は、テニスに転向して一番楽に
思ったのはその部分なんだよ。
ぶつかり合わないって楽チンだなって。
 
でも選手として活動するようになり、徐々に勝てるように
なってくると、日本の上位の選手や世界で活躍している選手と
対戦する機会も増えてきた。
すると、もちろん身体と身体がぶつかり合うようなことは無いけど
相手選手とぶつかって戦っているような、サッカーみたいな感覚を
受ける場面が増えてきたのだ。
それは相手選手と苦しい状況で競りあっている場面、そして
ジャッジでもめた場面である。
特にジャッジでもめた場面では、本当に自分を強く持って
相手と接しないといけない。
強く、冷静に、そしてルールに乗っ取って。
 
サッカーでは相手とぶつかり合うのを怖がると、相手は余計に
良いプレーをしやすくなる。
なでしこJAPANのように当たり負けしようと、とことんぶつかり合う
ことを続けることで、相手のプレーを抑え、尚且つ自分達が勝つ用意が
あることをアピールしないと、精神的にも余裕を与えることになる。
 
テニスも相手がどんなに格が上だろうと、相手と競った場面や
ジャッジなどでもめた場面では、自分を強く持って戦わないと
いけない。
そこでのやり取りを逃げるようだと、完全に上の連中は調子に乗って
しまい、勝てるチャンスはことごとく無くなっていく。
なでしこJAPANも結局そういう体格的な部分では完全に負けていた。
だからと言ってそこから逃げずに戦った。
テニスも常に自分の得意プレーや戦い方があるだろうが、そういう
人間と人間のぶつかる部分からは逃げてはいけない。
ネットが間にあるからと言って、簡単に逃げないように。
 
怖いだろうが、逃げちゃいけない。

逃げることは出来ないんだよ。[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2011/08/22(月) 16:28

ボランティアで部活指導を行っているが
さすがに定期的に同じ学校へ行くことは出来ないので
年に一回という形で訪問している。
そうすると「久し振り!!」って子供達と1年ぶりの再会に
なるんだけど、やっぱり1年経つと随分と成長するもんだ。
 
でも成長はしているんだけど、その分ちょっと「???」って
こともよく見かける。
その多くは2年生のナンバー1の選手達。
1年前は1年生だったのでかなり荒いテニスをしていた。
でも実戦経験も重ね、部活内でもしっかり勝って堂々のナンバー1に
なったと聞いていたので、楽しみにして行くとそのプレーはなんとも
お粗末だったりする。
 
その理由はナンバー1としてのプレッシャー。
それから色んなプレーが出来るようになったことや、更に上達したい意欲が
湧いてきたりしていることも逆効果に働いていることがある。
1年生の時は先輩という強くて大きな存在がいたから、チャレンジャー気分で
思い切り出来たし、出来ることも限られていたから、集中もしやすかった。
例えばネットプレーが弱かったので、ストロークに集中することが出来て
ストロークラリーがしっかり出来ていた・・・なんて話はよく聞く。
 
それが今や、そのナンバー1の地位を維持する事に
必死となり、完全に前へ進むことに頭が向けられないし
気持ちも完全に守りへ偏っている。
「お久しぶりです!!」と顔は笑って挨拶してくれるが
どことなく哀愁というか切ない表情で挨拶してくれるそういう
子供達はもう立ち姿からしてナンバー1のプレッシャーに
押し潰されている感じで、風が吹いただけで倒れてしまいそうだ。
 
でもテニスって、どんな選手もやっぱり前に進もうとすると
必ずスランプに陥るもんだ。
プレッシャーの少ない1年生の時は、そりゃやりやすいよ。
でも2年生で、尚且つナンバー1であれば背負いこむ物も大きくなる。
でもね、実はナンバー1じゃなくてもレベルが上がっていくほど
どの選手もプレッシャーは大きくなる。
だってレベルアップした分、勝った時の価値は大きくなるから。
この試合、負けられない!って場面が増えればプレッシャーも増える。
 
だから悩んで立ち止まってしまっているナンバー1の選手達、
そのプレッシャーから逃れることよりも、そのプレッシャーの
状態だとどういうプレーが必要なのかを考えよう。
そしてプレッシャーを受けた中で結果を出した時の喜びと感動の
大きさを考えてコートに立つように。
逃げることは出来ないんだよ。
プレッシャーの中にい続けられる喜びを見いだせ。

ある意味オオカミ少年[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2011/08/17(水) 18:46

ハッタリ人生を生きてきた。
色んな所でハッタリをかましてきた。
ま、ウソツキという言い方もあるが、ウソで言ったことが
本当になればそれはウソツキとは違う。
そして騙す相手に対して悪意はないし、騙すことに
なったとしても、ハッタリを一番かました相手は自分自身なので
一つそれは許してもらおう。
 
どんなハッタリをかましてきたのか・・・。
その多くはオンコートである。
そしてその殆どはピンチの場面である。
思った以上に相手とレベル差があった時、
相手と競っていて苦しい時、
相手がまだこちらのテニスを読み切れていない時、
そんな時は相手に対して、自分がどれだけ強い選手なのか
ハッタリで見せ付ける。
 
ただし、そこで200キロのサーブとか、ビックリするくらいの
フォアハンドストローク・・・みたいに質で見せ付けることは
出来ない。
それが出来るならハッタリかまさず、正々堂々と勝負するさ。
見せ付けるのは判断力と決断力。
ウジウジしながら迷っている姿をピンチの場面で
見せ付ける訳にはいかない。
 
そして大事なのは、そのハッタリを自分自身にもちゃんと
見せ付けているかどうか・・・である。
誰もが心の中に不安を持っていて、苦しい場面ではその
不安がどんどん膨らもうとする。
そんな自分自身の弱さに対して、
「いや、俺なら絶対この場面でこういう事をやってのけるぞ!」と
本気で思わせることが出来るかどうか・・・・である。
 
不安な気持ちに素直に耳を傾け、
「うん、分かった。じゃあ次のショットは丁寧に入れに行くよ」
なんて大事な場面の度に、不安がる自分の判断に従っていると
とてもじゃないけど、自分が普段イメージしているような試合展開は
恐らく作れないだろうね。
 
もちろん無茶な要求はダメだけど、しっかり自分自身が背伸びすれば
届く程度のプレーを常に意識し続け、自分自身へ要求してもらいたい。
そして相手には、俺はこんな場面でこういうプレーが出来るんだぞ・・・と
涼しい顔でアピールしてもらいたい。
 
引退して試合から遠ざかった今、ハッタリをかましてないかと言うと
しっかりテニスで学んだハッタリを今の仕事でも活かしている。
自分の限界を作らないで、夢を大きく持っている。
そしてそれを周りの人達にアピールしつつも、常に自分自身へ
「お前は大丈夫なんだから、絶対足を止めんなよ!」
と言い聞かせているのである。
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