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打ち方なんて考えるな[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2012/02/21(火) 11:55

試合の中で何を考えないといけないか。
まずは自分の置かれている立場、相手の状況、
これまでの流れやパターン、そして今後の予測と
シュミレーション。
太陽の位置や風向きなんかも考えないといけないね。
 
そういったことを考えながら出た答えを元に
どこへどういったショットを打てば良いのかを導き出し
そしてその通りのショットを繰り出す。
例えば、相手が自分のバックハンドへアプローチ打って
ネットへ出てきたとする。
 
「今、ポイントではこちらが優勢な立場に立っている。
そして、さっき相手が出てきたときにはクロスへパスを
抜いてやった。
風向きは逆風で風下にいる。
相手は『ここは決めてやる!』って感じで必死に見える。
じゃあ・・・もう一度クロスへパスと見せかけて、
ストレートにスライスでネット際に落とし、足元で取らせて
ミスを誘おう。」
 
こんなことを一瞬で考えたら、その通りにストレートにスライスを
イメージ通りに打って、相手とネットの間にポトンと落とす。
こういう流れでショットを打ち続けるというのが、試合の中では
重要なんだけど、この一連の流れの中で「ショットの打ち方」を
考える暇は殆どないんだよ。
 
君が苦手とするバックハンドストロークに飛んできたと
しても、そこで
「えーっと、ちゃんとターンして、軸足決めて、ラケットダウンは
こんな感じで・・・」
なんて打ち方を確認していると、他に考えなきゃいけない
ことに全く手を付けられない。
 
だから練習の時、苦手ショットが上手く出来たとしても
ちょっとそれは違うかも。
実際試合の中で、「あそこにこういうショットを打って!」って
自分自身が命令したら、サッとその通りに出来るように
しておかないと使い物にならない。
だから練習でも、基礎練習は良いけど、実戦練習になったら
「打ち方」を省いて、もっと他のことを考えながらプレー出来るように
していかないと勝てないよ。
 
でもね俺の経験上、意外と「出来るはず」ということで
試合中は扱ってあげたほうが成功率が高かった。
「苦手だから」と過保護に「打ち方」までイメージしてあげて
指示を出すと意識しすぎてミスをしやすかったんだよね。
もちろん無理難題はダメだけど、とにかく自分自身を信じきって
堂々と「あそこにこういうのを打て!」って指示を出せるように。
そして「打ち方」を考えない分、戦術的なことに頭を使おう。

一生お前に勝利は訪れない[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2012/02/08(水) 23:53

テニスというスポーツは、時間切れということがない。
5-0で大量リードしていても、ちゃんともう1ゲーム
取らないと試合は終わらない。
サッカーで5-0リードだったら、残り時間をボール回して
待っていればイイんだけど、テニスはそうはいかない。
終わらせたきゃ、ポイントを稼ぎ続けないといけないのだ。
そこがテニスの面白いところというか、怖いところ。
 
だからもし、強い相手と戦って大量リードされたら
どうすれば良いか・・・というと、サッカーで5-0だったら
まずとにかく1点決めなきゃ始まらないでしょ?
攻めて攻めて、攻めまくって点を取らなきゃいけない。
だって時間は刻一刻と過ぎていくんだから。
でもテニスはそうじゃない。
 
まずは、点を取らせにくくすることが重要。
ここで焦ってサッカーみたいに、
「取られた得点をこっちも取ってやる!!」と攻めまくる
作戦に移すと余計にミスが増えて、相手の勝利が
逆に近づいてしまう。
簡単に取られていたポイントを、今度は簡単には取られない
ようにすれば、それだけでも状況は変わってくる。
 
強い相手なんだから、ポイントを取られてしまう可能性は
やっぱり高い。
でもその代わり、ポイントを重ねるごとに、段々ラリー数が
増え、ポイントがなかなか簡単に取れない・・・って相手が
感じ始めてくれたら、それは相手にとって
「勝利への道がなんか思ってたより険しくなった」と
感じるのだ。
すると、思わず強引な攻撃を強い相手選手はするかも
しれない!!!
そこにチャンスが生まれてくるのだ。
弱いものが強い相手に勝つには、必ずその流れが
必要なんだよ。
 
だから普段の練習や試合の時から、追い込まれても
そこからすり抜けて逃げるパターンをたくさん練習して
そういう引き出しを用意しておかないといけないのだ。
速いサーブの相手をかわすためのレシーブとか
ネットプレーに出てきた相手から逃れる足元やロブとか
スライスで永遠にミスしなさそうな雰囲気のショットなど・・・。
 
1セットマッチで0-6で負けたとしても、最初の0-3までを
15分であっという間にやられたのを、そこから0-6になるのを
倍の30分かけて粘った・・・という試合内容だったら、それはまだ
負けたとしてもいい内容だと思う。
逆に、序盤粘ったのに、途中から簡単にやられて負けたのは
ダメなパターンだね。
3-3まで競ったのに、そこから3-6とか。
 
テニスは時間制限ないんだから、リードしてる相手に対して
「一生お前の勝利の瞬間は訪れないんだよ」って思わせる
永遠粘り続けプレーを見せつけられるようにしてやれ。
間違っても自分の空回りで試合時間が早まったなんてことに
ならないように。

スコアを忘れちゃう人[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2012/01/31(火) 09:51

現役時代、試合のレポートを書いていた。
色んな人にも見てもらって、試合中にどんなことを
思って試合をしているのかを実感してもらって
いたんだけど、いろんな感想をいただいた中でよく
言われたのが、
「1ポイントずつ、よく内容を覚えてますね」ってこと。
 
1セット目の5ゲーム目、お互いバックハンドストロークで
ラリーが続いて、そこから相手がストレートに攻めて
きた・・・とか、2セット目の3ゲーム目は最初のポイント俺が
ワイドにサーブ打ってからボレーに出て、それをロブで
抜かれた・・・とか。
とにかくそういうことを書くと感心されたもんだ。
 
でもなんでそういうことを覚えているかというと、
そのポイントが試合の流れを決める重要なポイントで
印象に残っているというのと、もう一つは、
スコアや状況によってやるプレーがだいたい
決まっているから、その時のスコアで「何をした」、
「何をされた」を覚えているのだ。
 
例えば、0-3から2-3に追い上げて、自分の
サービスゲームになった時、最初のポイントはどうするか。
俺の場合、ここは手堅く1stサーブを入れて、長いラリーで
粘りをアピールしたい。
追い上げの勢いはあるが、ここで一気に攻めると自分に
プレッシャーかかるし、相手も手堅くプレーするだろうからね。
 
そこでその通りの粘りのプレーが出来てポイントを
取ったら「思い通りに出来た」として印象に残るし、もし
相手が予想に反して、ガンガン攻めてきたとしても
それはそれで印象に残る。
それぞれの状況によって自分のプレーは何をするのかが
だいたい決まってあれば、例えその結果が予想通りでも
そうならなかったとしても、印象として頭の中に残るんだよ。
 
そうやって覚えておくことが出来れば、試合の後半、
相手のやり方も見えてくる。
そのデータが勝利に繋がっていくんだよ。
よく試合中にスコアでもめることがあるが、その時両者が
状況やスコアによってプレー内容を決めているので
あれば、途端に解決する。
でも互いに目の前のショットを打つことばかり考えている
ような選手同士だと思い出せなくて困るんだよね。
 
試合後、最初のゲームの1ポイント目から、マッチポイント
まで、内容を言えるようにしよう。
覚える方法は、状況によって何をするかパターンを
決めておくこと。
単調なプレーでスコアを忘れてしまう人、気を付けてね。

ネットに引きずり出してしまえば?[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2012/01/05(木) 13:31

ネットプレーが苦手だった頃、
シングルスの試合だと、1試合の中で
ボレーする回数は1、2回くらいだった。
それも、甘いショットを打ち込んだ勢いで、戻るに
戻れずそのままボレーといった時だけ。
狙って前に行ったんじゃない。
 
シングルスでもネットプレーの必要性は
感じていたけど、自分のコートが無防備に
なるような気がしたし、何よりボレーミスが多かったから
正直「ネットに出ない方がマシ」という考えを
持ってたよ。
そう思ってる人、多いでしょ?
 
確かにネットに出るアプローチが甘いと
相手のパスでカウンターを喰らってしまう。
ちょっとしたミスで失点する可能性あるネットプレーは
避けたくなるもんなんだよ。
 
今はネットプレーが好きだから、どういう形で
ネットプレーを仕掛ければ、手堅さをある程度維持
したまま前に出られるかは分かってきたけど、それでも
慎重に出ることには違いない。
ということは・・・相手も同じことを考えているってことでしょ?
ここに相手を崩すチャンスが隠されている。
 
もちろん自分がどうやったらネットに上手く出られるかも
考えてもらいたいんだけど、皆が慎重になるネットプレー、
相手が自分のパターンで前に出てくる前に、こちらから
相手を前に誘って、ネットへ引きずり出すプレーが出来れば
相手は嫌がると思わない?
 
自分がネットプレー苦手なときには、そんな考えは
浮かばなかったんだけど、ネットプレーを積極的に
取り入れるようになってからは、
「あれ?あの相手、ネットに出たがらないな」って
分かるようになり、そんな前へ出たがらない相手を
嫌なタイミングでネットへ引きずり出すようなパターンを
使うようになったのだ。
 
特にベースラインより後ろに居座って、がっちりと
守備を強固にしている相手は、こちらからネットに
出させるようにしないと、その手堅いテニスが崩れないからね。
もちろん前への誘い方が甘いと、相手へチャンスを与えて
逆にやられる可能性はあるんだけど、ネットに誘う作戦を
使い始めると結構相手は崩れやすくなる。
相手を左右に振り回すだけじゃ物足りない。
ネットに引きずり出しちゃえ。
そのためのスライスのドロップショットなんかを
練習しておくように。

そして、最後はどうなるの?[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2011/12/16(金) 00:53

試合中、色んなことを考えるよね?
相手の打つコースのパターンとか相手の表情とか。
風の向きや自分の今日の調子なんかも考える。
 
でも考え方ってコツがあって、けっこう間違っている人
多いんだよ。
せっかく頭をフル回転させているのに、それが
結果に結びつかないような使われ方をしていると
ちょっと勿体ないでしょ?
しっかり勝つための考え方をマスターしよう。
 
まず重要なのは、何から考え始めるか・・・。
ここでどうしても間違えやすいのは、まずポイントの
導入部分を先にイメージしてしまうパターン。
サーブしたあとフォアハンドで繋いで、チャンスが来たら
バシッと決める・・・だと肝心な最後がぼやけてしまう。
え?!そうじゃないの?!って思ってる人多いでしょ?
でもまず大事なのは、最終的に
「何でポイントを終わらせるか」を先に設定しないと
いけないんだよ。
 
例えば「ボレーで決めて終わる」という風に設定したとする。
となると、最後にボレーで決められる甘いボールが
相手から返ってくるような仕掛けのショットをその前に
打てばいい。
そして更にその前は、その仕掛けショットを出せるような
繋ぎのラリーをイメージすればいい。
 
それはどこへどういう感じのショットで、しかも自分の
レベルでも十分安定して繰り出せるショットでないと
いけないんだけど、こう考えると具体的に自分自身が
何をすべきか見えてくるでしょ?
 
「でも、最後に決めて終われるボレーとか、
強烈なストロークがないんです・・・・」
そういう人はどうすればいいかと言えば、もう答えは
決まっている。
「相手にミスをさせる」というのがポイント終わらせ方に
なるのだ。
 
じゃあ相手からミスをもらうためには何をすべきかを
考えればいい。
苦手なショットに集める・・・でもいいし、左右前後に
動かしてミスをもらってもいい。
スライスを混ぜるってのも効果はあるかもね。
 
もちろんポイントによってパターンを変えるので
「終わらせ方」も何パターンか用意しておかないと
いけないんだけど、とにかく決めのショットというか
ポイントの終わらせ方をまずは考えて、そこへ徐々に
肉付けする感じだな。
プレーが始まったのはいいが、この先どうすれば良いのか
分からなくなる人、しっかりとフィニッシュをイメージし
そこへ辿り着くためのショットを具体的にイメージ
出来るように頭を使ってね。
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