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思い出のハワイ大テニスチーム[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2011/11/17(木) 09:49

初めて海外に行ったのは22歳の時。
ハワイ大学テニス部のヘッドコーチを紹介してもらい
ハワイで1ヶ月半過ごしながら、ハワイ大学で練習した。
ワイキキビーチは日本語も通じるんだけど、ハワイ大の
中となるとも観光地じゃないから英語しか使えない。
海外初めてだし、中学、高校と英語をロクに勉強しなかった
俺は当然言葉の壁にぶち当たったのを覚えている。
 
ハワイ大のテニス部に混ぜてもらって4日目くらいに
練習の最後、皆で集まって円陣を組み、その真ん中でヘッドコーチが
ずっと喋ってたんだけど、なんかよく理解できなかった。
周りで聞いている学生の選手達も真剣な表情で頷いたり
「Yeah!!」って相槌打ったりしている。
俺も一緒になって「Yeah!!!!」とか言ってたんだけど、
さっぱり何言ってるのか分からなかった。
 
次の日、いつもと同じように夕方3時過ぎにコートに行くと
誰もいない。
おかしいなーって思ってたら、数名のテニス部員だけ現れた。
「他の皆は?」って聞いたら、
「トモ、何言ってるの?皆はメインランド(アメリカ本土)に遠征へ
行ったよ!!」
昨日の話は、翌日からの遠征試合の結団式の話だったのだ。
 
残ったテニス部の学生は、インド人とオーストラリア人の男子選手、
そして超気の強いイギリス人の女子選手。
彼らは勉強のこともあるから・・・と残ったのだ。
しかしその日から、この3名に俺も加わった4人で練習することに
なり、それがとても楽しかった。
テニスのレベルは大したことなかったけど、俺のテニスもレベルは
低かったので問題なし。
 
それよりも聞き取りにくいイギリス英語とオーストラリア英語を
相手に頑張って毎日会話したり、4人で一緒にメシを食いに行ったり
ハワイ大のバスケットチームの応援に行ったり・・・とまるで
俺もハワイ大に入学している気分になった。
チームの遠征は一カ月以上もあったので、結局俺は殆どこの
4人自主練習で練習していたんだ。
 
テニスの上達はあまり無かったけど、さすがに英語は上達した。
そのおかげで、その後俺自身がアメリカ本土を1ヶ月半
放浪出来たんだと思う。
初めての海外だから、ハワイはちょうど良いかもって
思ったけど、まさか英語漬けで日本語全くなしの生活を
するとは思っていなかった。
俺にとってはホント夢のような1ヶ月半のハワイ滞在だったなぁ。
多分、多くのテニス部員の中で練習していたら、あそこまで
仲の良い仲間は出来なかったかも・・・って未だに思う。

手より、まずは足[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2011/11/16(水) 11:41

ボールを打つのはラケットである。
ラケットを持っているのは手だよね。
手ってけっこう器用なもんで、手首の動き
肘の曲げ具合、腕の捻りに肩を回す動作と
合わせるとかなり色んなことが出来る。
 
だからテニスの時もそのラケットを持っている手が
活躍してくれるんだけど、逆にその手に頼り過ぎて
他の部分が引っ込み思案になってしまうことが
多くなって来るんだよ。
 
特に足の動きだよね。
足の動きの大きな役割と言ったら何かというと
まずは移動すること。
いくら器用な手の動きでボールをコントロール出来たと
しても、ちゃんとボールに追い付いていないと
そのコントロール力は発揮されないでしょ?
 
それからもう一つ
大事な足の役割はパワー。
スウィングは腕を振ることなんだけど、そのスウィングの
し始めは足からパワーをもらうのをキッカケに行わないと
スウィングスピードは上がらない。
もしこの初期動作を腕の力だけで行おうとすると
力んでしまってコントロールの方に集中出来なくなり
スピードは出たけどどこに行くのか分からないテニスに
なるんだよ。
 
ラケットを持っているのは手なんだけど、
ボールが相手から飛んできたらまずは
足の働きを重視すること。
足を動かしてボールのところへ移動し、そして足の
力を使ってラケットスウィングを開始する。
そんな足の働きをスムーズにするためには
当然手の動き・・・テイクバックやスウィングは足の動きに
合わせてあげないといけないよ。
 
普段から、足を止めて完全に腕の動きだけでラケットを
振る癖が付いている人、もちろん器用で優秀な手は
それだけでも何とかボールを相手コートに返球して
くれるんだけど、より質の高いショット、より高いコントロールが
必要な人は、足の動きに合わせられる手の動きを考えて
練習しよう。

今勝つテニスと将来勝つテニス[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2011/11/15(火) 14:43

テニスはディフェンスが重要。
安定感がないと試合で勝利を掴むのは難しい。
だから試合に出場して試合慣れしてくると、安定感の
あるショットを出来るだけ使って自らミスをしないように
することと、相手にミスをさせようとすることを優先的に
考えてプレーをするようになる。
 
これはどの世代のテニスもそうだから、ジュニアも同じ。
特にジュニアテニスなんて「趣味でやってる」というより
将来テニス選手になることを夢見てコートに立っている子が
多いから、余計に勝敗が重要になってくる。
ある程度技術があるジュニア選手は、安定感あるプレーと
優先しながらも、しっかりとしたストロークやサーブを打つことは
出来るが、まだまだテニス歴も試合経験も浅い子はどうしても
ラケットでボールを当てる程度でしか安定感あるショットが
打てない。
 
思い切って振ってみたら、緊張のあまりとんでもない方向に
飛んで行ったりするので「振っちゃいけないんだ・・・」という
ふうに学習してしまったりすんだよ。
その結果、しっかりラケット振れて速いショットを打てるのに
安定感が身に付いていない・・・ということで、試合で結果を
出せない子は、どうしてもテニスから離れていってしまうことも多い。
逆に小さい頃から結果を出している子は、余計な事をしないで黙々と
繋ぎ続けることが勝つために必要なんだって思ってしまったりする。
 
当然年齢もレベルも上がってきたら、パワーショット系の
アグレッシブテニスは必要になるのだから、しっかりラケットを
振れる子にもテニスを続けてもらいたいし、ただ繋ぐだけで
勝利を得ている子にも徐々に変わって行ってもらわないと
いけない。
 
その為にはどうすればいいか・・・。
まずスウィングの目的はボールを速くするためだけでなく
回転量を増やす為という目的があるという事を覚えさせて
しっかりスウィングが重要であることを覚えさせることが大事。
それから、目の前の一勝も大事だけど、2,3年後のテニスを
意識させて長いスパンで取り組ませることも重要。
試合には出続けなきゃいけないんだけど、常に周りでその子の
テニスがちゃんと将来に繋がるプレーをしているか見届ける
必要がある。
頑張れ、子供達。

自分らしく、そして・・・[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2011/11/14(月) 08:13

選手時代を大きく分けると、
高校テニス部時代、上京テニスコーチ時代、
選手卵時代、スペインテニス時代、そして会社を
退職してフリーになったプロテニス選手時代という風に
分けられる。
 
どの時代ももがき苦しみながら、精いっぱい
テニスを頑張ってきたんだけど、特に苦しかったのは会社を
退職する時。
それまではとにかく勢いに任せてがむしゃらに
突き進んできたんだけど、会社を退職するキッカケは
その「勢い」が原因でもあるからね。
精神的にきつかった。
 
それまでは自分らしさってのを追求しながらテニスに取り組み
大きく成長する事が出来たんだけど、当然そういうスタイルは
多くの人達に迷惑をかけることにもなっていたし、色んな人の
支えが無いとやっていけなかったんだけど、そういったことを
ちょっと考えていなかった。
その結果、会社という組織にいられなくなった・・・という感じで
退職という道を選ぶことになった。
 
その後はフリーになって、仕事をしながら選手活動を続けた。
練習場所、練習相手などの確保の難しさは、フリーになって初めて
感じたよ。
その結果、色んな人達に支えられないとやっていけない活動を
しているって気が付いたよ。
自分らしさばかり追求してちゃダメなんだって。
自分らしさを持ちながらも、それが周りの人達にとってプラスに
なるようなことじゃないといけないんだって。
 
でもその「自分らしさ」と「周りとの協調」のバランスを考えて
活動する事って、テニスのプレーと似ているなって思った。
自分らしい生き生きとしたテニスをしながらも、相手あっての
スポーツなんだから、相手の考え方なんかに沿ってプレーを
調整しなければいけない。
だからと言って、完全に相手のことを気にし過ぎて自分らしさを
失ってもいけない。
その辺りのバランスは社会もテニスも同じだって分かったよ。
 
フリーになって最初は大変だったけど、徐々に環境を
整えて、結局ランキングは自己最高をマークする事が出来た。
でも結局選手を引退してからも「自分らしさ」と「周りとの協調」の
バランスは付いて回るね。
テニスで強くなりたい人も、社会で頑張って生きていく人も
この二つのバランスは永遠の課題と言えるんじゃない?

相手の速いショットも難なく返せ[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2011/11/11(金) 17:05

勝つために練習をしている。
勝つ・・・というのはモチロン自分より強い相手に
対してのことだよね。
モチロン自分のライバルとか格下に確実に勝つ為でも
あるんだけど、やっぱり上のレベルの人達に勝てるテニスを
身に付けることが一番。
 
その為にはショットの質を上げることも大事なんだけど
質の高い相手ショットを受けるってことも出来ないと
ダメでしょ?
速いサーブをしっかり受け止めてレシーブを返さなきゃ
いけないし、ダブルスなんかで速いショット打ち込まれたのを
ポーチで取りに行ったりしたい。
 
そういう事が出来る一番手っ取り早い方法は、ムチャクチャショットの
スピードが速い高いレベルの人達に囲まれて毎日練習すること。
慣れることが一番身に付くから、これが一番。
でも実際問題、そんな環境にすぐなるのは難しいし、試合中に
そんな速いショットと対戦している時なんか、その場で何とか
出来ないといけない。
 
そんな時、速いショットを「ちゃんとよく見なきゃ!!」って思って
一生懸命見ても見えるもんじゃない。
相手が打ったショットは考える間もなくあっという間に自分の
所へ飛んでくるからね。
そこで意識しなきゃいけないことは「よく見る」ことよりも
リズムを覚える・・・ということだ。
相手が打った瞬間から自分の所までどのくらいのリズムで
届いて来るのか、そのリズムを参考に準備してスウィングして行くと
タイミングを合わせることが出来るし、そのリズムを覚えると
速いショットも見えて来るんだよ。
 
逆に言うと、速いショット持ってるヤツは、そのショットの
リズムを相手に覚えられるとあまり意味が無くなったりする。
相手がリズムを覚え始めたらどこかでゆっくりのショットを混ぜて
リズムを変えていかないといけないんだよね。
試合中、相手がとてつもなく速いショットを打って来る相手でも
焦らずまずはリズムを覚えてることに専念して、そしてそのリズムに
合わせてテイクバック、そして打点を設定していこう。
不思議とボールが見えるようになってくるよ。
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