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下のレベルが狙い目だし、狙われやすい。[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2013/01/22(火) 13:03

テニスのレベルって幅があるんだよ。
どういうことかと言うと、もしレベルを数字で表示した場合
レベルは二つ表示される。
「上はレベル7、下はレベル4」みたいな感じ。
なんだか血圧みたいだけどね。
だから、明らかに対戦相手のレベルが高いって時でも
下のレベルが自分のレベルに掛かっている場合は
十分勝つ可能性は残されている。
そういうスポーツなんだよね。
 
このレベルの幅、試合の戦績が安定している人なんかは
幅が狭いんだけど、結構格下相手にやらかしてしまう人とか
試合での戦い方がまだ分かっていない人なんかは、
幅が大きいのだ。
レベル10くらいのプレーを見せて「すげー!!」って
思われている選手でも、試合の中盤から「ん?」って感じの
プレーを見せ始め、終盤には完全に最初と別人になっているような
プレーをしているタイプの選手は、レベルの幅が大きいんだよ。
そしてそういう人は安定した戦績はやっぱり望めない。
 
じゃあレベルの幅を狭くしてプレーの波を小さくし、安定した
戦績を出しやすくするにはどうすればいいんだろう?
まずはレベルの上と下の違いを理解することだね。
幅広い人って、強烈な攻撃的ショットを持っている反面、ミスしやすい
とか、大事な場面でビビってしまう、バテやすい、キレやすいという
要素がある。
だから上のレベルは調子が良い時の攻撃的なプレーの
評価なんだよね。
それに対して下のレベルは、主に安定感となる。
コートカバーリングの広さとか、重要な場面でちゃんと普通の
プレーが出来るだとか、体力がある、逃げのショットやコースを
持っている・・・なんて部分だね。
だから下のレベルの評価は、その選手が苦しい場面についてなんだ。
でも多くの人が、練習の中で上のレベルの上達に目を向けて
しまって、下のレベルがそのまま放ったらかしってことになりやすい。
 
その結果、レベルが上がっていると実感しているのに、試合では
下のレベルが低いままで結局勝利を得られないどころか、
明らからに格下の相手にも負けてしまったりする。
でもその格下の相手は、確かにレベルは低いかもしれないが、
低いなりにもレベルの幅が狭い可能性が高く、且つ自分の下の
レベルが完全にその相手を下回っていたと考えられるんだよ。
 
皆もしっかり普段の練習で、上のレベルの強化だけじゃなく、
下のレベルの底上げを行うこと!
そして試合の中で格上の相手と対戦した時も、相手の上のレベルに
ばかり目を取られて「ダメだ~、勝てない~」なんて思わず、相手の
下のレベルを探り出し、その部分でプレーをさせることで、勝つチャンスを
見出さないとダメだよ。
さて、君のテニスはどのくらいのレベルの幅がある?
試合途中で別人になってしまうことがよくある人は幅が広いかも。
気を付けよう。

シュミレーションは沢山打て![てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2013/01/08(火) 12:43

テニスはシュミレーションが大事。
ずっとテニスを続けて、つくづくそう思う。
咄嗟にやらなきゃいけないことも多いけど、やっぱり
殆どのことがある程度決められた予想できること。
事前にそのことをシュミレーションしておけば、
難しいことでも落ち着いて対処できたりするでしょ?
でもそのシュミレーションの仕方って意外と
コツがあるんだよ。
 
気を付けないといけないのは、打ち方の
シュミレーションをする場合。
「こういう風にストロークを打ちたい」って自分の理想とする
イメージを頭に思い浮かべるのは良いんだけど、
その時のイメージは単発にならないこと。
どういうことかと言うと、意外と打ち方で気を付けないと
いけないことは準備段階のタイミングと打ち合わった後の
構え直しの部分。
準備からヒット、そして打ち終わりの構え直しまでちゃんと
イメージしてもらいたいし、そこまでイメージしたらそのまま
スプリットステップして、またそこから次のショットの準備
というところにもう一度辿り着いてもらいたい。
 
ということは、テイクバックからフォロースルーで
シュミレーションを終えないで、しっかりと準備→テイクバック→
ヒット→フォロースルー→また構え直し→準備→テイクバック・・・って
ぐるぐると繰り返し、何度も何度も打ち続けているイメージを
頭の中に作ってシュミレーションをしてもらいたい。
だって、打ち合わったら相手はそれを返球してくるんだよ。
打ち終わったら構え直すことは当たり前。
例えそれがボレーやスマッシュであっても同じように相手が
返球してくることを意識して繰り返すシュミレーションを
することで初めて実戦に役立つシュミレーションとなる。
相手が格上だったり、粘り強い相手だと実際どんなところに
打っても返ってくる感じ、あるでしょ?
 
こういったシュミレーションが出来ると、実戦の中でも
戦術パターンのシュミレーションに繋がっていく。
例えばサーブ打ってネットダッシュしてボレー・・・だとか、
ネットに出てきた相手に足元へ打っておいて、その後ロブとか。
ショットの後に構え直しして、移動してまた次の違うショットの準備、
そしてヒット・・・とシュミレーションすれば立派な戦術パターンとなる。
打ったショットを相手がどう処理するかは分からないけど、
何度も何度も予測を立てながらプレーしていると、必ず相手が
どう返球してくるかの予想が出来るようになるんだよ。
当然相手に目を向けて観察するって癖も身に付くしね。
 
でもこれとは逆で、試合中にミスが重なり、そのミスを修正しないと
いけない状況になった時、どうしてもラケットを振る腕の動きだけ
イメージしてしまう人が多い。
そうなると逆に準備も遅くなるし、それによって足も止まってしまうし
構え直しも遅くなる。
当然相手の動向も観察しなくなるし、何とか返球できたとしても
その次に自分がどこへどういうショットを打つのか何も考えて
いないから、ノープランで一発狙い・・・なんてパターンに陥り、余計
状況が悪くなるんだよ。
 
もちろん、ボールを打つ瞬間のイメージはとても大事。
でもそれだけじゃなくて、もっと全体的なイメージを作って欲しい。
何本も何本も自分が伸び伸びとラリーを続けているシュミレーションを
することが出来れば、ショット全体が良くなるだけじゃなくて
戦術的にも精神的にもプラスになることが多いんだよ。
さぁ、サーブを打つ前、もしくはレシーブで構えている時、しっかり
いいシュミレーションで、自分の実力を存分に発揮させよう。

嘘つきテニス[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2013/01/01(火) 02:24

人間、嘘をつくと、その嘘とつじつまを合わせるために
また新たに違う嘘をついてしまう。
ちょっとした嘘だったはずなのに、その嘘を成り立たせるために
また違う嘘で誤魔化し、気が付くともう取り返しの付かないような
状況になっていたりしてしまう・・・なんてよくある話。
 
でもテニスもちょっと似たところがあるんだよね。
それはショットを打つ時のポジション。
本当はちゃんとポジションに立って打てばしっかりとした
いいショットが打てるんだけど、最後の一歩を省いてしまって
ショットが中途半端になってしまう・・・というパターンって
やってしまってないか?
疲れていたり、精神的にネガティブな状態になると、どうしても
ラケットがボールに届く範囲までは近づけるんだけど、
残り一歩ってポジションで足が止まってしまうんだよ。
本当はそこからもう一歩近づいたり、前へ一歩踏み込んだり
すれば完璧なのに「あっ、届くからこれ以上いいや」って
足を止めてしまい、あとはスライスで誤魔化すパターンとなる。
 
もちろんそういう状況でもスライスだと、何とか誤魔化して
返球することは出来るが、当然一歩足りない分腰が引けた
状態になりやすいから、しっかり伸びのあるスライスは
期待できないし、飛びが甘い分スィングも大振りにして、深く返球
しようとしてしまう。
上体のバランスが崩れてしまうから、腰の負担も膝の負担も
大きいし、大振りになる分、腕の衝撃も大きくなるから
結局は身体に大きな負担を負わせることになって
しまうんだよね。
 
当然、体のバランスが崩れていて、大振りな打ち方の人って
打ち終わった後、素早く構え直して次のショットに備えるという
ことはかなり難しい。
ということは、ボールを打った後、ポジションを修正するのに
時間まで掛かってしまうということになる。
でもここは強引に戻らないといけない。
そうなると、労力も掛かってしまうし、怪我もしやすいのだ。
 
結局、たった一歩ボールを打つために必要なステップを
省いてしまっただけで、トップスピンでしっかり打てるところを
気の抜けたスライスに切り替えなきゃいけないし、その一歩が
足りない分、腰と膝の負担が大きくなり、大振りにしてしまうしその分、
腕の負担も増えてしまい、挙句の果てに打ち終わった後、戻ることも
労力が必要になる割には遅い・・・という結果になってしまう。
 
たった一歩を省いただけだよ!
そんな一歩を省いたせいで、結局はその後もっと大変なことに
なってしまうんだよ。
だったらその一歩を省かないで、きっちりとポジションに
入った方が総合的に見て、ショットの質も、体の負担も
プラスになることの方が多いのだ。
もちろんスライスも試合の中で必要だから、どんどん使って
いいんだけど、スライス使うときもしっかりと完璧なポジションを
その都度意識して打てるようにして欲しいな。
とにかく、目の前の一歩を誤魔化すと、その一歩踏み込む以上の
労力の負担とショットの質の低下に苦しむことになりやすい。
ちゃんとコツコツとポジションに入ることを心掛けよう。

飛ばさないテクニックを覚えなさい。[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2012/12/17(月) 20:05

硬式テニスと軟式テニスの違いは何だろう・・・?
そう聞かれたらどう答える?
俺の場合、色んな高校で子供たちにテニスを教えているけど、
結構そこで出会うのが中学校で軟式テニスをやっていたけど
高校に入って硬式に転向したというパターン。
そういう子達にはとにかく硬式と軟式の違いを教えて
あげないといけないから、いつもその違いを言えるようにしている。
 
ま、色んな違いはあるんだけど、一番の違いはネーミングにも
あるようにボールだと思う。
硬いボールの硬式はよく弾むボールで、柔らかいボールの
軟式は引っぱたかなきゃ飛ばない。
だから、軟式出身の子供が硬式テニスをやると、どうしても
「ボールって飛ばないものなのだ!!」
なんて思ってラケットを振ってしまい、ホームランをしてしまう。
そうじゃない!硬式のボールは飛ぶように出来ているんだよ。
だから、ストロークやサーブやボレーのスィングの
本来の目的も違ってくる。
軟式はボールを飛ばすためにスィングする。
硬式はボールを飛び過ぎないようにするためにスィングするのだ。
 
そう考えると、硬式テニスの場合は、ボールを短く打たなきゃ
いけないショットほど、飛ばさないようにするためのスィングを
してあげないといけないということになる。
短く打たなきゃいけない場合・・・例えばネットに出てきた相手の
足元に打つとか、ショートクロスだとか、とにかく
こういうショットを打たなきゃいけない場面で、
「短いショットだから振っちゃいけない・・・」なんて思ってしまい
振り切れない人は、回転が中途半端になってしまって
ショット自体も中途半端になり、逆に飛び過ぎるのだ。
アウトを怖がって振り切れなくなる人も、結局またそれで
アウトを繰り返してしまう。
そういう経験あるでしょ?
 
飛び過ぎないようにしなきゃいけないショットの代表は
何と言ってもドロップショット。
これもボールにしっかりと飛び過ぎないような処置を施して
あげないといけない。
もちろんドロップショットだから、スライス系の打ち方。
まずは相手の威力を殺すために飛んできたボールの威力を
逃がすことをしてあげないといけない。
その為にはしっかりと回転を与えるためのスィング、それから
力を上に逃がす・・・ということもしてあげないといけないよね。
ドロップショットが苦手な人って、どうしても考え方が
飛ばし過ぎないようにするために、「振っちゃいけない」って
思ってしまい、ラケットが逆にソフトタッチになってしまう。
そうじゃない!!飛ばさないようにするために、しっかり
やるべきことをしてあげるからドロップショットになるんだよ。
 
もちろん、スィングはショットのスピードを上げるためにも必要。
ややこしいだろうが、しっかり振り抜くことで、「飛ばし過ぎ」と
「パワー」と両方の役割を担っているんだけど、基本試合中に使う
ショットの殆どがパワーよりもコントロールを必要としているでしょ?
だったら、ちゃんとトップスピンもスライスも、サーブもボレーも
スマッシュも飛ばし過ぎないようにするためのしっかりした
スィングを実感してもらいたいな。
もちろん、パワーのためのスィングじゃないから、しっかりと
振り抜くんだけど大振りじゃなくて良いからね。
飛ばさないようにするテクニック、これが硬式テニスには
絶対必要なんだよ。

やる気スィッチオン![てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2012/12/15(土) 08:04

やる気が無い状態で練習しても身に付かない!
そんなことは分かってはいるけど、実はテニスでやる気が
出たのは20歳を過ぎてから。
そりゃ、高校時代とその後就職したテニスコーチの会社で
練習をずっとしていたから上達したけど、それはまだまだ
未体験なことが多かったからであって、成長とは言い難い。
 
じゃあ当時はやる気が無かったと自覚していたかと言うと
そんなことはない。
一生懸命頑張って練習していたよ。
一生懸命頑張ってはいたけど、自分がどこまで成長して
いけるのかなんて考えていなかった。
高校から始めた俺が、選手として活躍できるなんて思っても
いなかったんだよ。
だから周りの先輩コーチなんかのテニスを見て憧れはしたものの
「よし、俺も!!」って気持ちがさほど湧かなかっただけでなく
「どうせ、俺は・・・」的な劣等感の中で頑張っていた。
これじゃあ頑張ってはいるけど「やる気ある」なんて言えないでしょ?
こんな状態で練習を続けても、上達はするけどイマイチだ。
でも上手くなるって心底思っていなかった俺にとっては、別に
大きく成長出来なくてもストレスじゃないし、恐らく当時は
「毎日一生懸命頑張っている自分が好き」って思っていたから
それでも何となく満足していた。
 
でも20歳を過ぎてから、どうやってやる気が出たか・・・。
「俺も強くなりたい!」「俺も強くなれるんだ!」ってなにをキッカケに
思ったのかと言うと、色々原因は思い当たる。
でもその中でも一番は何かと言うと、習慣化されたこと・・・なんだ。
毎朝6時から練習して、夜はトレーニングして、最低月一回試合に
出場する・・・というのをやる気が無いのに繰り返していたら、
段々その習慣化させたことをテニスの結果に反映させたいって
思うようになっていったんだよ。
頑張っている自分が好き・・・という状態に飽きて、頑張っているなら
その分結果が欲しい!って思うようになったのだ。
 
そういうやる気モードに切り替わってから行動は大きく変わった。
もちろんそれまでと同様、朝6時からの練習、トレーニング、試合という
スケジュールなんだけど、それまでは怖い先輩コーチに言われたから
やっていたのが、自発的にやるようになったし、結果に繋がるように
こなすようになったから、当然内容も濃く、充実していった。
やりながら、常に自分自身が成長しているか、やっている事が
身に付いているかを客観的な目線で見られるようにもなった。
 
でも考えてみると、こういうやる気が出るのに、結局テニスを
始めてから俺の場合は5年掛かったんだよ。
それまでも「俺は頑張っている」って思いながらやってはいたが
やる気ある状態じゃ無かった事には気付かなかったのだ。
頑張り続けることって限界があると思う。
このまま俺が自分自身に結果を求めるような、そういうやる気が
出なかったら、当然テニス選手なんてならなかったし、もしかしたら
テニスコーチも辞めていたかもね。
そう考えると、テニスコーチの会社に就職した時に、やる気が出る
ためのハードなスケジュールを強制的にも習慣化してくれた
会社や先輩コーチには感謝している。
 
人間って自発的に行動できるけど、やっぱり目的や目標が見えないと
頑張り続けることは難しい。
でも目標を定めることも、まずは頑張り続けることを習慣化しないと
見えてこない。
自分自身を理解して目標設定して結果を本気で求めるような状況に
なるまでは、人間ってある程度親とか学校とか友達とかに
監視されながらも強制的に習慣化させる必要ってあるのかもしれない。
でも全て身を任せるのじゃダメで、難しいのは、ある程度ってとこだね。
夢を叶えるために頑張りたいのなら、まずはやるべき行動を
習慣化させる。
そのことの難しさも覚えておかないといけないかもね。
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