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サプライズ!![てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2011/07/20(水) 17:05

テニスはサプライズがいっぱいである。
逆に言うと、サプライズを相手に与えられないと
勝つのは難しいかもしれない。
 
でもサプライズってどんなのがある?
例えば、思っていた所と違うコースにボールが
飛んできた・・・これはサプライズだよね。
それによって一瞬「あっ!」って思うでしょ?
それがちょっとした焦りを生みだし、そしてミスに繋がる。
 
他にも「思っていたより速いショット」、逆に
「思っていたより遅いショット」、「思ったより弾んだ」ってのも
相手にサプライズを与えたことになる。
急にネットへ出て行くなんてことも、相手をびっくりさせる
作戦としてはよく使われるね。
 
とにかくポイントを重ねていかないと勝つことが出来ない
テニスというスポーツは、試合が進むほど相手はこっちの
手の内を読んで来る。
その相手をいかに「サプライズ!」させられるかが、試合の
勝敗を左右する。
 
でもこの「サプライズ」は他の言い方もある。
「裏をかく」「裏をつく」といった表現。
ということは、サプライズなプレーをする時以外は
きっちり「表」をやらないといけないってこと。
きっちり普通の表プレーをしながら、仕掛けるチャンスを窺って
おいて、そのどこかで裏のプレーをサッと混ぜるんだよ。
表が無いと裏は無い。
 
この表と裏の関係を忘れて、裏ばかり考えてサプライズを
どんどん仕掛けようとする人は、いつの間にかその仕掛け方が
単調になって、意外と相手は驚いてくれなくなったりするんだよ。
 
プレーしながら相手をしっかり観察してごらん。
「え!?そっちに打つの?」とか「そこでボレーに出て来るか!」と
いう反応でちょっと焦ってくれるような場面があるかどうか。
黙々と集中出来るプレーを相手にさせると・・・勝ちにくくなるよ。

その厄介な足を止めてしまえ!![てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2011/07/15(金) 09:09

テニスで攻撃力は重要。
なんだけど、それより重要なのはディフェンス力。
自分達の周りを見渡してごらん。
ディフェンス力だけで勝ち上がっている人、必ず
いるでしょ?
粘り続ける能力があれば、相手に精神的ダメージを
与えてミスをもらう・・・という勝ち方が成り立つんだよ。
 
そんなディフェンス力で重要なのは、もちろん安定した
ショットなんだけど、足の速さも必要だよね。
何度もオープンスペースに打たれたのを、走り回って
それを返球し続けると相手はウンザリしてくれる。
 
ではそういう足の速いディフェンス力持った相手と
戦う時はどうすれば良いんだろう。
その速い足を封じるために、相手バックにひたすらボールを
集める・・・という作戦もある程度は有効かもしれないけど
そうしておいて、最後はどうやってポイント取るの?・・・という
ことを考えると、それ以外の対処法も欲しいもんだね。
 
大事なことは、その速い足を使わせないこと。
足が速いと言っても、それは走る方向が決まらないと
スタートが切れない訳だ。
なので、打つ方向がバレバレ状態で打っていると、どんどん
その速い足を活かせるが、ギリギリまでどの方向に
こちらがボールを打つのかバレないようにしたり、違う方向へ
打つフリをしておくと、相手は一瞬出遅れたり最悪、
動けなかったりする。
そうなると、速い足が活かせないんだよ。
 
間違っても、速い足を持った相手を前にした時、ショットの
スピードを上げてパワーで対処する・・・なんてことに
ならないように気を付けてね。
ミスが増えて相手の思う壺になるから。
相手の足を止めること!!!
これが大事なんだよ。

ツォンガ!![てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2011/06/29(水) 01:36

ウィンブルドン準々決勝、ツォンガがフェデラーを破った!!
しっかり打ち抜いて来るツォンガのストロークは
前半空回り気味で、ミスを大量にフェデラーへプレゼント
していたけど、それでも方針変えず、自分を信じ切って
プレーし続けることは選手にとって一番大事なこと。
 
特にフェデラーのサービスゲームで見せる
ツォンガのストレートレシーブは強烈だった。
追い込まれた状態であるにも関わらず、しっかり前に
足を踏み出しているし、それに合わせて躊躇なくラケットを
振り抜けるツォンガのテニスは、観ている者の心をグッと
掴んで離さない。
俺も思わず「ツォンガ!お前は凄い!!」と応援してしまった。
 
でもだからと言って、誰もかれも追い込まれた時に、
ストレートエースをレシーブで狙いに行くくらいの攻撃を
するべき・・・とは思わない。
ツォンガは常にそういう状態でもそういうプレーを続けてきたし
それで結果を出してきたから、この状況でこの攻撃プレーを
堂々と自信持って繰り出せるのだ。
 
それからもう一つ言えることは、最初にも書いたように
非常にミスするリスクの高い攻撃ショットを混ぜる代わりに、
しっかりとステップを合わせたり回転を加えたりとやるべき事は
やっているということ。
決して無謀なことをしている訳では無いのだ。
 
でも前半、フェデラーはこのツォンガの攻撃心を上手く操って
ポイントを重ねていたのに・・・。
ウィンブルドンのコートからフェデラーがいなくなるのは何とも寂しい。

攻撃とディフェンス[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2011/06/27(月) 09:20

テニスの試合では、攻撃する時とディフェンスする時
両方存在する。
チャンスボールが来たり、良い展開になったら攻撃を
するし、状況が悪くなったらディフェンスをする。
攻撃とディフェンス、具体的にはどう違っていて
どうショットの打ち分けをすればいいんだろう。
 
イメージとしては
「攻撃=速いショット」
「ディフェンス=ゆっくり深く」
というイメージがあるんだけど、実際大事なのは
「時間」なんだよね。
 
攻撃の時は、相手のポジションが崩れていることが多いので
出来るだけ相手ショットを早く触りに行って、相手がポジションの
立て直しをする前に次のショットを繰り出すことでより
追い込んで行くことが「攻撃」となる。
それに対してのディフェンスだから、ディフェンスとは
どれだけ時間をかけて相手にボールを打てるかになる。
時間をかけた分、ポジションを立て直して状況をリセットする
ことを狙って欲しい。
 
だから攻撃が上手い選手は、相手選手が崩れかけている
チャンスを活かしてジワジワ追い込んでしっかりとポイントを
得ることが出来るし、ディフェンス上手な選手は逆に、
崩れかけた状態からまたリセットして、五分五分の打ち合いに
戻すことが出来る。
 
もちろん攻撃は、展開関係なしで一発ドーン!って決める
ショットもあるし、アプローチで前へ出てきた相手をパスで
抜くというカウンター攻撃もある。
でもそういうショットの質にばかり囚われて攻撃を考えていると
試合中限界が出て来るんだよ。
だって、ショットのスピードって慣れちゃうでしょ?
それよりも、相手を崩すこと!
そして崩れかけたらそこから突破口を見付けて攻撃しよう。

ストローカーボレー[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2011/06/08(水) 12:39

全仏オープン男子シングルス、ナダルが優勝!!
スペインにいた頃、まだ17歳だったナダルを生で
観たこともあるので、以前より彼には思い入れがある。
嬉しい!!
 
彼の強烈なフォアハンドストロークはやっぱり凄い!!
でも試合を観ていると、意外とボレーが多いのが
分かるでしょ?
一昔前に「ストローカーと言えばこの人!」と言われた
アガシもまたボレーが多かったんだよ。
 
二人とも共通するのが、「華麗なボレー」と言うより
ストロークで相手を崩し切っておいて、あとはほんの少し
トドメを指すためのボレーって感じだね。
この「トドメボレー」を持ってるかどうかで、試合中のメンタルって
かなり違って来るんだよ。
 
もしトドメボレーがないと、当然その前のストロークでせっかく
相手を追い込んだのに、そこから逃げられてしまう可能性が
出て来る。
そうなると、逃げ切れないように、返球出来ないくらいの凄い
パワーやコースを狙ったストロークを打つように自分へ命令するでしょ?
でもそこから無理が生じ始めてミスが出るんだよ・・・。
 
逆に「返球されてもいい。その後にボレーがあるから・・・」と
思いながら攻撃ストロークを打つと気分的にも楽だし、もし相手が
返球して来ても、それを予測して対応出来る。
結果、リラックスした自分は意外と良いプレーを生んで、
繋ぐつもりだったのにエースになったりする事さえある。
 
もちろんレベルが高い相手になると、「返球されても良い」と
思いながら取らせたのをカウンターでやられてしまうこともあるが、
それを恐れて「触られたくない!決めなきゃ!」という気持ちになると
結果、相手にやられる以上に自分のミスが多くなるのだ。
 
「俺はストロークを武器に戦いたい!」
そう思っている人は、もちろんそのストロークを活かして
頑張ってもらいたいのだが、その先にはボレーがあるって事を
忘れないように。
そしてナダルの試合をよく観てみよう。
どういうネットプレーを混ぜているのか。
全仏でV6を達成している彼は決してパワフルフォアハンドだけじゃ
ないってことが分かるよ。
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