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てにすまん 高西ともからのメッセージブログ
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説教してくれてありがとう・・・って言いたい。[てにすまん 高西ともブログ]
投稿日時:2012/10/29(月) 00:06
高校に入ってテニス部へ入部すると、先輩は二つ上の
3年生しかいなかった。
訳あって2年生が全員辞めてしまったので、その3年生が
俺たち1年生を指導してくれたんだけど、その3年生も5月で
引退したからそれからは基本的に1年生の天下となった。
当然上下関係は無いので、何かやらかしても怒られることが
なく、伸び伸びと部活動を行うことが出来たんだよ。
そんな部活動を経験してしまったもんだから、誰かから
監視されて、事細かく怒られる事が大嫌いな性格になって
しまい、よく「俺は上下関係が苦手」というのが口癖になる。
しかし18才で就職したテニスコーチの派遣会社に就職すると
そうはいかなかった。
体育会のノリが強い職場で、練習の時や宴会の時、もちろん
仕事の時にも先輩・後輩の関係を意識しないといけなかった。
と言っても、今思うと常識の範囲内ではあるが、とにかく
高校の時にぬるま湯に浸かっていた俺は、かなりストレスだった。
入社した当時は練習やレッスンの最中の態度や言葉遣い、
服装や髪型なんかも細かく注意されたし、怒られることも多かった。
若手の俺は6時から始まる朝練では一番に来ないといけないし
先輩から誘われる練習を断ることは絶対出来ない。
「なんで、そんなことまで・・・」って思ったことも多かったし、
「じゃあお前はどうなんだ?」って注意してくる先輩にこっちが
言い返したかったこともしょっちゅう。
一度、頭に来て先輩方の前で反論したこともあったけど
その時は「高西、そこへ正座してろ!」って一喝され、
正座したまま悔し涙をボロボロ流したんだよ。
そういう先輩達に囲まれて毎日を過ごしていると、心休まる
暇もない。
ホッとするのは寮に帰って自分の部屋にこもった時くらいだね。
朝6時から暗くなるまで、ずっと先輩達の目を気にしながら
過ごさなきゃいけなかったし、休みの日でも
「高西、練習しようよ」なんて声を掛けられると、コートに
顔を出さないきゃいけなかった。
でも、もともとのんびりした性格だったから、そんなストレスが
丁度良かったのか、先輩達の目が一番厳しかった最初の
2年間で、テニスもグンって伸びたし、コーチとしてのレッスンも
随分と成長することが出来た気がする。
いや、実はのんびりした性格のせいじゃないんだよ。
そこで成長出来たのは根っからの負けず嫌いな性格のおかげ。
色々文句言われるのであれば、テニスも仕事も文句言えないくらい
成長してやろうって思ったんだよ。
テニスは先輩たちを追い抜かす程のレベルになり、レッスンも
会社から文句言われないくらい人気あるレッスンやれば
事細かく注意されることもなくなるだろう・・・と。
ま、なんにせよ、誰の目も気にせず伸び伸びとテニスを
していた高校部活時代に比べ、諸先輩方の厳しい目が光る中で
ドキドキ、イライラしながらやっていた社会人コーチ時代の方が
環境のせいもあるけど、しっかり成長出来たのだ。
結局俺は「人の目を気にした方がイイのかも」って
思うようになっていった。
それからというもの、俺は周りに宣言するようになった。
「俺はランキング○○位になる!」
「海外で選手活動を行う!」
「世界ランキング取るぞ!」
とにかく、自分の中で「もしかしたら・・・」って思っている範囲の
夢や目標を色んな人たちに宣言しまくってテニスの選手活動を
行っていたんだけど、そうすると周りから
「宣言しておいて、そんな活動しかしてないの?」って軽蔑した
目で見られたり、「何やってんだ!」って怒られるとを恐れて
飽きっぽい性格の俺も、きっちり出来たんだよ。
でも、それだけじゃない。
「そんな夢を持っているなら・・・」と手助けをしてくれた人も
多かった。
そのおかげで、自分自身を心身共に成長させることが出来たし、
周りのサポートもあって、そういった夢の幾つかが実現出来たんだよ。
段々年齢も上がり、経験も豊富になってくると、なかなか
厳しく人に監視され、叱られることも少なくなっていった。
ましてやテニスなんて、個人スポーツだからチームに
所属しなくてもなんとか一人で活動できてしまうスポーツ。
その気になれば、誰からも指図受けず、自分のペースで
選手活動が出来てしまう。
でもそこで「お前、何やってんだよ!!」って一喝してくれる
ような存在がいないと、成長を続けるのって難しい・・・そう俺は
思って、ずっと選手活動をやっている間は、自分の夢を色んな
ところで言いまくったし、自分を監視してくれる存在を探した。
もちろん、そうやって監視されたり説教されることで萎縮して
しまってはダメなんだよ。
「絶対もう文句言わせないようにしてやる!」って
思わないといけないんだけど、とにかく自分のことを説教
してくれる存在が選手の成長には必要なんじゃないかなって
思っている。
そういう意味では、高校の時に伸び伸び出来た部活動は
楽しかったけど、そこでしつこく説教する先輩に対して
「チクショー!覚えてろよ!!」って気持ちになる体験が
出来なかったのは不幸なのかも・・・。
いや、もしかしたら先輩の説教のせいで潰れていた
可能性もある・・・。
難しい問題だけど、皆も説教してくれる存在がいるのであれば
感謝しよう。
そしてそれ以上文句を言わせないくらい、
頑張りまくってもらいたい。
3年生しかいなかった。
訳あって2年生が全員辞めてしまったので、その3年生が
俺たち1年生を指導してくれたんだけど、その3年生も5月で
引退したからそれからは基本的に1年生の天下となった。
当然上下関係は無いので、何かやらかしても怒られることが
なく、伸び伸びと部活動を行うことが出来たんだよ。
そんな部活動を経験してしまったもんだから、誰かから
監視されて、事細かく怒られる事が大嫌いな性格になって
しまい、よく「俺は上下関係が苦手」というのが口癖になる。
しかし18才で就職したテニスコーチの派遣会社に就職すると
そうはいかなかった。
体育会のノリが強い職場で、練習の時や宴会の時、もちろん
仕事の時にも先輩・後輩の関係を意識しないといけなかった。
と言っても、今思うと常識の範囲内ではあるが、とにかく
高校の時にぬるま湯に浸かっていた俺は、かなりストレスだった。
入社した当時は練習やレッスンの最中の態度や言葉遣い、
服装や髪型なんかも細かく注意されたし、怒られることも多かった。
若手の俺は6時から始まる朝練では一番に来ないといけないし
先輩から誘われる練習を断ることは絶対出来ない。
「なんで、そんなことまで・・・」って思ったことも多かったし、
「じゃあお前はどうなんだ?」って注意してくる先輩にこっちが
言い返したかったこともしょっちゅう。
一度、頭に来て先輩方の前で反論したこともあったけど
その時は「高西、そこへ正座してろ!」って一喝され、
正座したまま悔し涙をボロボロ流したんだよ。
そういう先輩達に囲まれて毎日を過ごしていると、心休まる
暇もない。
ホッとするのは寮に帰って自分の部屋にこもった時くらいだね。
朝6時から暗くなるまで、ずっと先輩達の目を気にしながら
過ごさなきゃいけなかったし、休みの日でも
「高西、練習しようよ」なんて声を掛けられると、コートに
顔を出さないきゃいけなかった。
でも、もともとのんびりした性格だったから、そんなストレスが
丁度良かったのか、先輩達の目が一番厳しかった最初の
2年間で、テニスもグンって伸びたし、コーチとしてのレッスンも
随分と成長することが出来た気がする。
いや、実はのんびりした性格のせいじゃないんだよ。
そこで成長出来たのは根っからの負けず嫌いな性格のおかげ。
色々文句言われるのであれば、テニスも仕事も文句言えないくらい
成長してやろうって思ったんだよ。
テニスは先輩たちを追い抜かす程のレベルになり、レッスンも
会社から文句言われないくらい人気あるレッスンやれば
事細かく注意されることもなくなるだろう・・・と。
ま、なんにせよ、誰の目も気にせず伸び伸びとテニスを
していた高校部活時代に比べ、諸先輩方の厳しい目が光る中で
ドキドキ、イライラしながらやっていた社会人コーチ時代の方が
環境のせいもあるけど、しっかり成長出来たのだ。
結局俺は「人の目を気にした方がイイのかも」って
思うようになっていった。
それからというもの、俺は周りに宣言するようになった。
「俺はランキング○○位になる!」
「海外で選手活動を行う!」
「世界ランキング取るぞ!」
とにかく、自分の中で「もしかしたら・・・」って思っている範囲の
夢や目標を色んな人たちに宣言しまくってテニスの選手活動を
行っていたんだけど、そうすると周りから
「宣言しておいて、そんな活動しかしてないの?」って軽蔑した
目で見られたり、「何やってんだ!」って怒られるとを恐れて
飽きっぽい性格の俺も、きっちり出来たんだよ。
でも、それだけじゃない。
「そんな夢を持っているなら・・・」と手助けをしてくれた人も
多かった。
そのおかげで、自分自身を心身共に成長させることが出来たし、
周りのサポートもあって、そういった夢の幾つかが実現出来たんだよ。
段々年齢も上がり、経験も豊富になってくると、なかなか
厳しく人に監視され、叱られることも少なくなっていった。
ましてやテニスなんて、個人スポーツだからチームに
所属しなくてもなんとか一人で活動できてしまうスポーツ。
その気になれば、誰からも指図受けず、自分のペースで
選手活動が出来てしまう。
でもそこで「お前、何やってんだよ!!」って一喝してくれる
ような存在がいないと、成長を続けるのって難しい・・・そう俺は
思って、ずっと選手活動をやっている間は、自分の夢を色んな
ところで言いまくったし、自分を監視してくれる存在を探した。
もちろん、そうやって監視されたり説教されることで萎縮して
しまってはダメなんだよ。
「絶対もう文句言わせないようにしてやる!」って
思わないといけないんだけど、とにかく自分のことを説教
してくれる存在が選手の成長には必要なんじゃないかなって
思っている。
そういう意味では、高校の時に伸び伸び出来た部活動は
楽しかったけど、そこでしつこく説教する先輩に対して
「チクショー!覚えてろよ!!」って気持ちになる体験が
出来なかったのは不幸なのかも・・・。
いや、もしかしたら先輩の説教のせいで潰れていた
可能性もある・・・。
難しい問題だけど、皆も説教してくれる存在がいるのであれば
感謝しよう。
そしてそれ以上文句を言わせないくらい、
頑張りまくってもらいたい。
「思いつき」でショットが打てますか?[てにすまん 高西ともブログ]
投稿日時:2012/10/27(土) 08:12
練習の時に、コートに一つターゲットを置き、
ボール出しでそこへ狙って当てるという練習を毎日やったとする。
その結果、かなりの確率で当たるようになった・・・としても
それが試合の結果に上手く反映されるかは分からない。
だって、狙うべきターゲットが事前に決まっているし、相手は
ボール出しで飛んできたボールだからね。
簡単なボールだし、相手からのプレッシャーも受けないし、
敵にコースを隠したりすることも考えないし。
他のことは一切何も考えず、そのターゲットに当てること
のみを考えて狙うってことは、かなり試合の状況と
掛け離れ過ぎだと思うんだよね。
もちろんそのターゲットを狙う技術を得るためのキッカケ
くらいにはなるけど、そのままじゃあ使い物にならない
じゃあ試合で使えるようにするにはどうすればいい?
それは「思いつき」だけで正確に狙うことが出来るように
することが必要なんだよ。
例えば相手がアプローチしてネットへ詰めてきたとする。
「うーん、どう対処しようか」って思った時に
「そうだ、ロブにしようっと」そう思ったら、もう体が勝手にロブを
ちゃんと正確に挙げられているという感じ。
でもそこで、「ロブにしよう・・・だから、まずあの高さまでこういう
回転をこれくらい掛けて、そして頂点の位置はあそこだから、
打点に対してラケットをこうセットして・・・」なんて
そのロブを上げることをじっくりイメージしてシミュレーションまで
やっていると、打つチャンスを逃してしまうし、相手にもロブを
打とうとしていることがバレてしまう。
「ロブを上げよう!」そう一瞬思いついただけで、きっちりロブが
上がっている・・・というシステムにして初めて
実戦で実用できるんだよ。
それに、いちいち集中しないと打てないような打ち方だと、もう
ロブ以外は考えられないでしょ?
アプローチしてネットプレーに出てくるやつを前にしているの
だから、ロブはもちろんのこと、ストレートへのパッシングショット、
クロスの足元へゆっくりスライス、逆にショートクロスへの
鋭いカウンターパス・・・なんてのも用意しておきながら、
その中から、どれでも好きなのを咄嗟に選ぶことが出来ないと
ネットに出てきた相手に好き放題やられてしまう。
そのためにはやっぱり「思いつき」でショットを選んで打てないと
いけないんだよね。
じゃあ一瞬思いついただけで正確に色んなコースへ打てるように
するにはどうすれば良いかと言うと、普段のラリー練習の時から
二つ以上のコースを用意することから始めよう。
用意しておいたその複数のコースのどれを選ぶかは
打つギリギリまであえて決めないのだ。
例えばクロスでストロークラリーの練習をしている時、
深くて高い弾道のトップスピンのショット、スライスの深いショット、
トップスピンのショートクロス、スライスのドロップ気味ショット、
この4つを用意して、それをあえて打つギリギリまで決めないでおく。
そして打つ瞬間、その時の状況に一番合ったショットを
選ぶようにするんだけど、打つ瞬間だから時間が無い。
なので、「じゃあトップスピンで深いの」とか「スライスでドロップ」
みたいにもう一瞬「思いつく」程度の命令となるので
段々、一瞬の思いつきでそのショットが打てるようになるし、
打ち方自体も、一瞬の命令ですぐに打てるようなコンパクトで
実用的なフォームとなっていく。
でももちろん、用意しておくコースのショットは一つ一つ
ちゃんと個別に練習して、完成させておく必要がある。
チャンスが来た時に、打ち込まないで咄嗟に思いつきで
ドロップショットを打つ場合は、普段からドロップショットの練習を
きっちりやっておいて、習得しておかないといけないってこと。
ボール出しの基礎練習は、そういう一つのショットを習得する
ための練習になるんだよ。
戦術のことを考えたらやっぱり「思いつき」でショットを
打てるようにならないといけない。
その為には候補となる複数のコースを用意すること、
その候補となったコースの完成度を高めておくこと、
それから、その候補の中からその時の状況に合ったコースを
ちゃんと選べるようにすることが大事。
間違っても、本当に無計画な「思いつき」のショットに
ならないようにね。
ボール出しでそこへ狙って当てるという練習を毎日やったとする。
その結果、かなりの確率で当たるようになった・・・としても
それが試合の結果に上手く反映されるかは分からない。
だって、狙うべきターゲットが事前に決まっているし、相手は
ボール出しで飛んできたボールだからね。
簡単なボールだし、相手からのプレッシャーも受けないし、
敵にコースを隠したりすることも考えないし。
他のことは一切何も考えず、そのターゲットに当てること
のみを考えて狙うってことは、かなり試合の状況と
掛け離れ過ぎだと思うんだよね。
もちろんそのターゲットを狙う技術を得るためのキッカケ
くらいにはなるけど、そのままじゃあ使い物にならない
じゃあ試合で使えるようにするにはどうすればいい?
それは「思いつき」だけで正確に狙うことが出来るように
することが必要なんだよ。
例えば相手がアプローチしてネットへ詰めてきたとする。
「うーん、どう対処しようか」って思った時に
「そうだ、ロブにしようっと」そう思ったら、もう体が勝手にロブを
ちゃんと正確に挙げられているという感じ。
でもそこで、「ロブにしよう・・・だから、まずあの高さまでこういう
回転をこれくらい掛けて、そして頂点の位置はあそこだから、
打点に対してラケットをこうセットして・・・」なんて
そのロブを上げることをじっくりイメージしてシミュレーションまで
やっていると、打つチャンスを逃してしまうし、相手にもロブを
打とうとしていることがバレてしまう。
「ロブを上げよう!」そう一瞬思いついただけで、きっちりロブが
上がっている・・・というシステムにして初めて
実戦で実用できるんだよ。
それに、いちいち集中しないと打てないような打ち方だと、もう
ロブ以外は考えられないでしょ?
アプローチしてネットプレーに出てくるやつを前にしているの
だから、ロブはもちろんのこと、ストレートへのパッシングショット、
クロスの足元へゆっくりスライス、逆にショートクロスへの
鋭いカウンターパス・・・なんてのも用意しておきながら、
その中から、どれでも好きなのを咄嗟に選ぶことが出来ないと
ネットに出てきた相手に好き放題やられてしまう。
そのためにはやっぱり「思いつき」でショットを選んで打てないと
いけないんだよね。
じゃあ一瞬思いついただけで正確に色んなコースへ打てるように
するにはどうすれば良いかと言うと、普段のラリー練習の時から
二つ以上のコースを用意することから始めよう。
用意しておいたその複数のコースのどれを選ぶかは
打つギリギリまであえて決めないのだ。
例えばクロスでストロークラリーの練習をしている時、
深くて高い弾道のトップスピンのショット、スライスの深いショット、
トップスピンのショートクロス、スライスのドロップ気味ショット、
この4つを用意して、それをあえて打つギリギリまで決めないでおく。
そして打つ瞬間、その時の状況に一番合ったショットを
選ぶようにするんだけど、打つ瞬間だから時間が無い。
なので、「じゃあトップスピンで深いの」とか「スライスでドロップ」
みたいにもう一瞬「思いつく」程度の命令となるので
段々、一瞬の思いつきでそのショットが打てるようになるし、
打ち方自体も、一瞬の命令ですぐに打てるようなコンパクトで
実用的なフォームとなっていく。
でももちろん、用意しておくコースのショットは一つ一つ
ちゃんと個別に練習して、完成させておく必要がある。
チャンスが来た時に、打ち込まないで咄嗟に思いつきで
ドロップショットを打つ場合は、普段からドロップショットの練習を
きっちりやっておいて、習得しておかないといけないってこと。
ボール出しの基礎練習は、そういう一つのショットを習得する
ための練習になるんだよ。
戦術のことを考えたらやっぱり「思いつき」でショットを
打てるようにならないといけない。
その為には候補となる複数のコースを用意すること、
その候補となったコースの完成度を高めておくこと、
それから、その候補の中からその時の状況に合ったコースを
ちゃんと選べるようにすることが大事。
間違っても、本当に無計画な「思いつき」のショットに
ならないようにね。
テニスとサッカー[てにすまん 高西ともブログ]
投稿日時:2012/10/25(木) 09:59
高校に入ってからテニスをスタート。
それまでは何をやっていたかと言うと、サッカーだね。
小学校3年の時から中学校まで頑張った。
テニスからサッカー、随分と違うスポーツに変わったので
色々と戸惑ったことも多かったけど、テニスがどういう
スポーツか分かってきた今現在、改めて両方のスポーツを
見比べると意外と面白い。
まずサッカーとテニスの違いで一番の違いは何かと言うと、
タイムアップがあるか無いかだね。
テニスはリードしていても、そこから更にポイントを
追加していかないと試合は終わらない。
逆に言えば、大量リードされていても、そこからコツコツと
反撃して追いつくことも可能なのがテニスの面白さというか
怖さだね。
それから運動能力が結果に反映されやすいのはサッカーで
テニスは意外と反映されないこともある。
もし誰にも負けない体力や脚力を培ったとしても、テニスは技術が
乏しければその体力と脚力が生かされることは難しいのだ。
試合の中で、体力を使い切って負けてしまった・・・って試合は
どのくらいある?
体力がまだ残った状態なのに終わってしまうのが、テニスの特徴。
その点、サッカーは体力や脚力が優れていたら、ある程度結果に
結びつきやすいし、その体力と脚力がある程度技術をカバー出来る。
体力は使い切るくらいじゃないと勿体無いのがサッカーなんだよ。
もちろんどちらの競技も、レベルが上がるほど、体力、脚力、そして
技術全てが求められるんだけどね。
じゃあ共通点はなんだろう。
球技という共通点?いやいや、そんな単純なことより、
もっと戦術的な共通点は何かと言うと、それは
「安定したディフェンスが効果的な攻撃を生む」ということ。
ディフェンスが良ければ、相手がより攻撃に力を入れる。
するとそこにチャンスが生まれ、攻撃がやりやすくなる。
テニスの場合は、相手がより攻撃的になればミスをしやすく
なるので得点に繋がるし、サッカーの場合はディフェンスが
手薄になるので、カウンター攻撃のチャンスが生まれる。
カウンター攻撃に関してはテニスも同じで効果があるよね。
ムキになってネットプレーに出てきてくれるとパスを抜きやすい。
とにかくディフェンスを充実させることで、相手がこちらの
ディフェンスを崩そうと感情的になってくれると、得点に結び
つきやすいってことは案外似てるんじゃないかな。
どちらも、チャンスは少なく、そのチャンスが来るまで
待てるようにならないといけないってことも共通だね。
テニスの場合は黙々と、相手に攻められない程度の
安定したラリーで、流れが来るのを待てなきゃいけないし、
サッカーの場合は中盤のパス回しが安定して出来なきゃ、
そこからパスを一気に前へ送り出すチャンスが待てないでしょ。
安定したディフェンスと安定した形でチャンスのタイミングを
待つこと、そしていいリズムを作っておいて、ここぞという時に
一気に攻めて効率良くポイントを取る。
そういったゆったりした流れからの攻撃って、どことなく共通した
感じがするんだよね。
あっ!もう一つ共通点があった。
サッカーってゴールシーンが人気でしょ?
シュートを決めるその瞬間が一番華やかでカッコイイ。
テニスも強烈なショットが決まったシーンは同じように
カッコイイんだけど、どちらも言えることはそのカッコイイ
ゴールや決まったショットの前に、そのゴールや決めのショットを
作り出すための地味だけど大切な脇役たちの仕事があるんだよね。
それがあるから、サッカーのゴールが生まれるし、テニスの
ショットもエースが決まる。
リードされて焦っているときは、どうしてもその脇役たちの仕事を
忘れがちになるのも、共通点としてある。
ま、そうなってくると、全ての対戦型スポーツに
共通しているのかも。
それまでは何をやっていたかと言うと、サッカーだね。
小学校3年の時から中学校まで頑張った。
テニスからサッカー、随分と違うスポーツに変わったので
色々と戸惑ったことも多かったけど、テニスがどういう
スポーツか分かってきた今現在、改めて両方のスポーツを
見比べると意外と面白い。
まずサッカーとテニスの違いで一番の違いは何かと言うと、
タイムアップがあるか無いかだね。
テニスはリードしていても、そこから更にポイントを
追加していかないと試合は終わらない。
逆に言えば、大量リードされていても、そこからコツコツと
反撃して追いつくことも可能なのがテニスの面白さというか
怖さだね。
それから運動能力が結果に反映されやすいのはサッカーで
テニスは意外と反映されないこともある。
もし誰にも負けない体力や脚力を培ったとしても、テニスは技術が
乏しければその体力と脚力が生かされることは難しいのだ。
試合の中で、体力を使い切って負けてしまった・・・って試合は
どのくらいある?
体力がまだ残った状態なのに終わってしまうのが、テニスの特徴。
その点、サッカーは体力や脚力が優れていたら、ある程度結果に
結びつきやすいし、その体力と脚力がある程度技術をカバー出来る。
体力は使い切るくらいじゃないと勿体無いのがサッカーなんだよ。
もちろんどちらの競技も、レベルが上がるほど、体力、脚力、そして
技術全てが求められるんだけどね。
じゃあ共通点はなんだろう。
球技という共通点?いやいや、そんな単純なことより、
もっと戦術的な共通点は何かと言うと、それは
「安定したディフェンスが効果的な攻撃を生む」ということ。
ディフェンスが良ければ、相手がより攻撃に力を入れる。
するとそこにチャンスが生まれ、攻撃がやりやすくなる。
テニスの場合は、相手がより攻撃的になればミスをしやすく
なるので得点に繋がるし、サッカーの場合はディフェンスが
手薄になるので、カウンター攻撃のチャンスが生まれる。
カウンター攻撃に関してはテニスも同じで効果があるよね。
ムキになってネットプレーに出てきてくれるとパスを抜きやすい。
とにかくディフェンスを充実させることで、相手がこちらの
ディフェンスを崩そうと感情的になってくれると、得点に結び
つきやすいってことは案外似てるんじゃないかな。
どちらも、チャンスは少なく、そのチャンスが来るまで
待てるようにならないといけないってことも共通だね。
テニスの場合は黙々と、相手に攻められない程度の
安定したラリーで、流れが来るのを待てなきゃいけないし、
サッカーの場合は中盤のパス回しが安定して出来なきゃ、
そこからパスを一気に前へ送り出すチャンスが待てないでしょ。
安定したディフェンスと安定した形でチャンスのタイミングを
待つこと、そしていいリズムを作っておいて、ここぞという時に
一気に攻めて効率良くポイントを取る。
そういったゆったりした流れからの攻撃って、どことなく共通した
感じがするんだよね。
あっ!もう一つ共通点があった。
サッカーってゴールシーンが人気でしょ?
シュートを決めるその瞬間が一番華やかでカッコイイ。
テニスも強烈なショットが決まったシーンは同じように
カッコイイんだけど、どちらも言えることはそのカッコイイ
ゴールや決まったショットの前に、そのゴールや決めのショットを
作り出すための地味だけど大切な脇役たちの仕事があるんだよね。
それがあるから、サッカーのゴールが生まれるし、テニスの
ショットもエースが決まる。
リードされて焦っているときは、どうしてもその脇役たちの仕事を
忘れがちになるのも、共通点としてある。
ま、そうなってくると、全ての対戦型スポーツに
共通しているのかも。
コンパクトに振っているつもり・・・なんだよね。[てにすまん 高西ともブログ]
投稿日時:2012/10/23(火) 09:55
テニスのレッスン中に生徒のフォームを動画で
撮影することがある。
その動画を実際観てもらいながら、自分のフォームを
客観的な目で確かめてもらいたいんだけど、そういう時は
俺のテニスもついでに映してもらうこともある。
「お手本はこうだよ」という感じでね。
レッスンの時によく言うアドバイスは何かと言うと、早めの
準備だとか、軸足の設定、それからコンパクトなフォーム
などかな。
そういった事をガンガン言いながら、レッスンしているんだけど
生徒さんを撮影した動画でフォームチェックすると、
やっぱりスィングが大きくて振り遅れている。
「思った以上に大きなフォームで打っている!」と
生徒も自分のフォームを見て納得。
そこで「じゃあ、俺のお手本を見てみようか」と俺が打っている
姿を動画で見せると・・・あれ??意外と俺も大きなフォームで
打っているではないか。
散々生徒には「フォームがデカ過ぎ!」って口うるさく
言っていただけにこれはチョット気まずい感じとなる。
でもそんなのデカくてイイんだよ。
スィングが大きくて何が悪い。
だってちゃんと正確な打点で正確にボールを
打てているじゃないか。
もちろんそんなことは生徒の前では言わないが、
基本的にはそういうこと。
正確な打点で正確に打てていて、それを何球も何球も
続けられるのであれば、それが例えとてつもなく大きな
スィングでも問題ないのである。
そしてこれがとっても大事!
ちょっと言い訳っぽい言い方になるけど、そんなに俺は
大きく振っているつもりはないんだよね。
例えば30センチだけスィングしようとラケットを振るでしょ?
でもラケット持っている腕がリラックスしていると、その分
しなってスィングされるから、前後10センチくらいスィングは
追加されるのだ。
結果30センチのつもりで振っているのだが、実際は50センチに。
ま、言い訳するとそういうことだ。
だから上手い人のテニスのフォームを見て、そのスィング範囲を
そのままコピーするのは結構危険なことだね。
その打ち方を真似する前に、打っている本人がどのくらいの
スィングを心掛けているかを確認する必要がある。
出来ればその上手い選手に「どのくらい振っているつもり?」
って直接聞くのが一番だけど、それが無理ならその選手の表情を
まずは確認しよう。
労力をあまり掛けていないような表情なら、その選手本人は
かなりコンパクトなスィングを意識しているかもしれないから
本人は見た目以上に小さなスィングで振っているつもりかも。
労力とスィングの大きさはある程度比例しているからね。
でもそれだとちょっと分かりにくいという人は、お手本にしたい
選手の肘の位置を確認してみよう。
しなって大振りになるフォームは、当然肘より先が大きく
振られるのであって、肘の位置はそれほど大きくスィング
されないのだ。
ボレー、ストローク、それからスマッシュなんかも、打つ前の
テイクバックしている段階、打つ瞬間、そしてフォロースルーと
肘の位置がどのくらいの範囲で動いているのか確認してみよう。
意外と大振りしているように見えるけど、意外と肘は打つ前に
あまり後ろへ移動していなかったりするんだよね。
ということで、レッスン中に「もっとコンパクトに!」って言っている
クセして大振りしているコーチとか見ても文句を言わないように。
大事なことは、「コンパクトにしているつもり」であればOKってことだ。
ただし、「つもり」でも労力を掛け過ぎていたり、肘が動き過ぎていちゃ
ダメだし、そもそも振り遅れだとか、構え直しに影響出ているようだと
やっぱり「振り過ぎ!もっとコンパクトに!」って言われるよ。
そうなったら謙虚に「もっとコンパクト」を意識しよう。
撮影することがある。
その動画を実際観てもらいながら、自分のフォームを
客観的な目で確かめてもらいたいんだけど、そういう時は
俺のテニスもついでに映してもらうこともある。
「お手本はこうだよ」という感じでね。
レッスンの時によく言うアドバイスは何かと言うと、早めの
準備だとか、軸足の設定、それからコンパクトなフォーム
などかな。
そういった事をガンガン言いながら、レッスンしているんだけど
生徒さんを撮影した動画でフォームチェックすると、
やっぱりスィングが大きくて振り遅れている。
「思った以上に大きなフォームで打っている!」と
生徒も自分のフォームを見て納得。
そこで「じゃあ、俺のお手本を見てみようか」と俺が打っている
姿を動画で見せると・・・あれ??意外と俺も大きなフォームで
打っているではないか。
散々生徒には「フォームがデカ過ぎ!」って口うるさく
言っていただけにこれはチョット気まずい感じとなる。
でもそんなのデカくてイイんだよ。
スィングが大きくて何が悪い。
だってちゃんと正確な打点で正確にボールを
打てているじゃないか。
もちろんそんなことは生徒の前では言わないが、
基本的にはそういうこと。
正確な打点で正確に打てていて、それを何球も何球も
続けられるのであれば、それが例えとてつもなく大きな
スィングでも問題ないのである。
そしてこれがとっても大事!
ちょっと言い訳っぽい言い方になるけど、そんなに俺は
大きく振っているつもりはないんだよね。
例えば30センチだけスィングしようとラケットを振るでしょ?
でもラケット持っている腕がリラックスしていると、その分
しなってスィングされるから、前後10センチくらいスィングは
追加されるのだ。
結果30センチのつもりで振っているのだが、実際は50センチに。
ま、言い訳するとそういうことだ。
だから上手い人のテニスのフォームを見て、そのスィング範囲を
そのままコピーするのは結構危険なことだね。
その打ち方を真似する前に、打っている本人がどのくらいの
スィングを心掛けているかを確認する必要がある。
出来ればその上手い選手に「どのくらい振っているつもり?」
って直接聞くのが一番だけど、それが無理ならその選手の表情を
まずは確認しよう。
労力をあまり掛けていないような表情なら、その選手本人は
かなりコンパクトなスィングを意識しているかもしれないから
本人は見た目以上に小さなスィングで振っているつもりかも。
労力とスィングの大きさはある程度比例しているからね。
でもそれだとちょっと分かりにくいという人は、お手本にしたい
選手の肘の位置を確認してみよう。
しなって大振りになるフォームは、当然肘より先が大きく
振られるのであって、肘の位置はそれほど大きくスィング
されないのだ。
ボレー、ストローク、それからスマッシュなんかも、打つ前の
テイクバックしている段階、打つ瞬間、そしてフォロースルーと
肘の位置がどのくらいの範囲で動いているのか確認してみよう。
意外と大振りしているように見えるけど、意外と肘は打つ前に
あまり後ろへ移動していなかったりするんだよね。
ということで、レッスン中に「もっとコンパクトに!」って言っている
クセして大振りしているコーチとか見ても文句を言わないように。
大事なことは、「コンパクトにしているつもり」であればOKってことだ。
ただし、「つもり」でも労力を掛け過ぎていたり、肘が動き過ぎていちゃ
ダメだし、そもそも振り遅れだとか、構え直しに影響出ているようだと
やっぱり「振り過ぎ!もっとコンパクトに!」って言われるよ。
そうなったら謙虚に「もっとコンパクト」を意識しよう。
テニス歴なんてくそくらえ![てにすまん 高西ともブログ]
投稿日時:2012/10/22(月) 08:51
高校の部活でテニスを始めた・・・と言うと、大抵
「すごい!!高校の時どんな練習してたの?」
って驚かれるけど、高校の部活では普通のテニス部だったから
普通の高校生テニスだった。
一気に上達をし始めたのは20歳を過ぎてから。
周りに自分よりレベルの高い選手が多かったという環境と
その人たちのモチベーションに引っ張られて、段々と
心身共にアスリートとなれたため。
それでも「高校から始めてプロになるって凄い!」
と言われることは嬉しい。
「やっぱり才能があったんだね!」なんて言われると、
自分ではそうは思っていないけど、照れてしまう。
でもそういうことを言われる度に、ちょっと思い出すこともある。
それは俺と同じ、高校からテニスを始めた大阪の
履正社(りせいしゃ)高校のテニス部の二人だった。
試合会場で会っているうちに仲良くなった彼らのテニスは、
とても上手くて強かった。
同じ、高校テニスデビューとは思えないプレーに
驚いたし、かなり嫉妬した。
いや、嫉妬というより恥ずかしかった。
俺たちの学校のテニス部員は、皆高校に入ってからテニスを
始めた選手ばかりだったから、心の奥底に
「どうせ、俺たちは」って気持ちがあったので、皆頑張ってはいたけど
どこまで強くなりたいっていう目標も希望も無かったんだよ。
一生懸命頑張っても、そんな大した戦績はなかなか
期待出来ないって思っていたからね。
それが、履正社のその二人の選手は、高校から始めたのに
会うたびに上手くなり、強くなっていく。
強豪高校相手に、どう見ても高校テニスデビューとは
思えないようなプレーを我々は何度も見せつけられた。
俺たちは「高校で始めた」ということが口癖だったんだけど
それが負けた時の理由にもなったし、壁にぶち当たった時の
逃げ道となっていた。
でも彼らのプレーを目の当たりにすると、俺たちが常に
言い訳にしていた「高校テニスデビュー」ということがいかに
無意味なことなのか痛感させられた。
いつ始めたのかなんて関係ないんだ。
テニス歴1年目だろうが、10年目だろうが、その時を全力で
頑張らないといけないし、高い目標を掲げ、自信を持って
前へ進まないといけないんだって教えられた。
でもそんな事を感じながらも、結局高校時代はなかなか
「高校テニスデビュー」という言い訳を使う癖が抜けず、心の
どこかで履正社の選手達の存在を意識しながらも、相変わらず
「やっぱり俺たちは・・・」って口にしながら続けていたよ。
結局そういう言い訳癖が抜けてきたのはテニスの楽しさというか
奥の深さが分かってきた25歳頃かな。
テニスはどんなレベルの人達でも楽しめるスポーツなんだ、
工夫次第でいくらでもチャンスが生まれる、大きな可能性を
持ったスポーツなんだって心の底から分かって、初めて
言い訳をしないテニスになった気がする。
いや、もしかしたら「高校テニスデビュー」という言い訳癖は
簡単には治らなかったけど、履正社高校の選手たちのテニスを
見て、大きなショックを受けたのは事実だから、それから少しずつは
心の中で何かが生まれたのかもしれないし、それが25歳になって
やっと花開いたのかも。
そんな過去のことを覚えているのは、未だに「高校デビュー」を
評価されることが多いし、自分自身色んな高校に行っては
高校でテニスをスタートさせたということを話していて、その都度
頭の片隅に履正社高校の彼らを思い出すから。
そして思い出すたび、いつ始めたのなんか関係ないって思う。
今どうなの?そして今後どうするの?そこを大事にしたい。
そこに目を向けない限り、なかなか100%頑張るってことって
出来ないんだと思うよ。
でもよくよく見てみると、高校テニスデビューで俺以上に
活躍しているテニス選手は山ほどいる。
そしてそんな選手達に共通しているのは、やっぱり
「確かに高校から始めたよ。でもそんなの関係ない」という
完全前向きな姿勢。
いつから始めたかなんて関係ないよね。
今をしっかり生きてゆこう。
「すごい!!高校の時どんな練習してたの?」
って驚かれるけど、高校の部活では普通のテニス部だったから
普通の高校生テニスだった。
一気に上達をし始めたのは20歳を過ぎてから。
周りに自分よりレベルの高い選手が多かったという環境と
その人たちのモチベーションに引っ張られて、段々と
心身共にアスリートとなれたため。
それでも「高校から始めてプロになるって凄い!」
と言われることは嬉しい。
「やっぱり才能があったんだね!」なんて言われると、
自分ではそうは思っていないけど、照れてしまう。
でもそういうことを言われる度に、ちょっと思い出すこともある。
それは俺と同じ、高校からテニスを始めた大阪の
履正社(りせいしゃ)高校のテニス部の二人だった。
試合会場で会っているうちに仲良くなった彼らのテニスは、
とても上手くて強かった。
同じ、高校テニスデビューとは思えないプレーに
驚いたし、かなり嫉妬した。
いや、嫉妬というより恥ずかしかった。
俺たちの学校のテニス部員は、皆高校に入ってからテニスを
始めた選手ばかりだったから、心の奥底に
「どうせ、俺たちは」って気持ちがあったので、皆頑張ってはいたけど
どこまで強くなりたいっていう目標も希望も無かったんだよ。
一生懸命頑張っても、そんな大した戦績はなかなか
期待出来ないって思っていたからね。
それが、履正社のその二人の選手は、高校から始めたのに
会うたびに上手くなり、強くなっていく。
強豪高校相手に、どう見ても高校テニスデビューとは
思えないようなプレーを我々は何度も見せつけられた。
俺たちは「高校で始めた」ということが口癖だったんだけど
それが負けた時の理由にもなったし、壁にぶち当たった時の
逃げ道となっていた。
でも彼らのプレーを目の当たりにすると、俺たちが常に
言い訳にしていた「高校テニスデビュー」ということがいかに
無意味なことなのか痛感させられた。
いつ始めたのかなんて関係ないんだ。
テニス歴1年目だろうが、10年目だろうが、その時を全力で
頑張らないといけないし、高い目標を掲げ、自信を持って
前へ進まないといけないんだって教えられた。
でもそんな事を感じながらも、結局高校時代はなかなか
「高校テニスデビュー」という言い訳を使う癖が抜けず、心の
どこかで履正社の選手達の存在を意識しながらも、相変わらず
「やっぱり俺たちは・・・」って口にしながら続けていたよ。
結局そういう言い訳癖が抜けてきたのはテニスの楽しさというか
奥の深さが分かってきた25歳頃かな。
テニスはどんなレベルの人達でも楽しめるスポーツなんだ、
工夫次第でいくらでもチャンスが生まれる、大きな可能性を
持ったスポーツなんだって心の底から分かって、初めて
言い訳をしないテニスになった気がする。
いや、もしかしたら「高校テニスデビュー」という言い訳癖は
簡単には治らなかったけど、履正社高校の選手たちのテニスを
見て、大きなショックを受けたのは事実だから、それから少しずつは
心の中で何かが生まれたのかもしれないし、それが25歳になって
やっと花開いたのかも。
そんな過去のことを覚えているのは、未だに「高校デビュー」を
評価されることが多いし、自分自身色んな高校に行っては
高校でテニスをスタートさせたということを話していて、その都度
頭の片隅に履正社高校の彼らを思い出すから。
そして思い出すたび、いつ始めたのなんか関係ないって思う。
今どうなの?そして今後どうするの?そこを大事にしたい。
そこに目を向けない限り、なかなか100%頑張るってことって
出来ないんだと思うよ。
でもよくよく見てみると、高校テニスデビューで俺以上に
活躍しているテニス選手は山ほどいる。
そしてそんな選手達に共通しているのは、やっぱり
「確かに高校から始めたよ。でもそんなの関係ない」という
完全前向きな姿勢。
いつから始めたかなんて関係ないよね。
今をしっかり生きてゆこう。
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