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てにすまん 高西ともからのメッセージブログ
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海外行くなら手土産持参で[てにすまん 高西ともブログ]
投稿日時:2012/04/26(木) 13:20
今までアメリカとスペインで選手活動を
行なったんだけど、この二つは俺のテニス人生を
大きく変えてくれた。
色んなことを学ぶことが出来たよ。
その中で一番「そうか!!!」って思ったことは何かと
言うと、「日本にいてもテニスって強くなるんだ」って
ことなんだよね。
海外でプレーしたからって、そんな特別なことはやらない。
日本と同じテニスコートで、同じテニスのラケットとボールで
行うんだから。
ただ打ち合っている相手が外国人で、指導してくれるコーチが
英語かスペイン語で指導してくれる・・・ただそれだけ。
海外で選手活動して初めて「日本でももっと頑張ろう」って
思えたんだよ。
でもそれは「行く価値が無い」ということではない。
行った価値は大いにあった。
強い選手も多かったし、良い大会もたくさんある。
ちょっと日本では経験できないことは圧倒的に多い。
それからやっぱり「俺は海外で活動したんだ!」って
自負もかなり自信として自分のテニスに上乗せされる。
だけど、逆にこればっかり意識し過ぎてダメになるヤツも
たくさん見てきた。
そういうヤツは「海外で活動さえしていれば何とかなる」
という手ぶらで日本から来た人達だったんだよ。
基本的に海外に行くってことはどういうことかと言うと
ちゃんと何かを携えて行かなきゃいけないって事。
「海外」ってものが自分に何かを与えてくれると思ったら
大間違い!!!!
ちゃんと自分で体力なり、言語なり、当然テニスなり、
用意しておいて、「俺はこれを世界にぶつけてやる!!」という
意気込みで日本から来ないといけない。
手ぶらじゃだめだよ!
ちゃんと手土産を持って行ってこそ海外は価値がある。
偉そうに言ってる俺も最初はダメダメだった。
初めて行ったアメリカは、全く何も考えずに行ったので
更に問題外だけど、24才の時行ったスペインは
完全に「スペインが俺を強くしてくれる」って思ったよ。
でもそうじゃないってことに気が付き、27才の時にもう一度
スペインにトライした。
その時は、言語を勉強し直し、更に自分なりのテニスを
確立して臨んだ。
その方が効果は絶大だった。
でも同じ気持ちを持って、もっと日本でも活動すれば
まだまだ日本でも成長出来そうだ・・・とも気が付いた。
自分なりに自信持って用意したものをスペインで
発表するか、日本のテニス界で発表するかの違いなだけで
たかだが日本で100位以内の選手であれば、
まだまだ日本国内でもぶつかっていく価値のあるところは
残されているって感じた。
日本でトップクラスになって海外をステージとして戦えるので
あれば、世界で戦えば良いけど、日本のステージをアッと
驚かせたいから、海外で秘密特訓なんてパターンは
余計にダメになってしまう。
でもね、やっぱり「日本でもまだまだテニスを伸ばせるんだ」って
ことをちゃんと海外に行って感じられたのはある意味
良かったのかも。
一度も海外で選手活動しないまま引退するよりね。
そういう意味では、海外での選手活動に憧れている人には
一度行ってトライしてもらいたい。
でも手ぶらで行かないで、ちゃんとそれなりに自信持って
「どうだ!」って言えるモノを用意していかないとダメだよ。
海外が何かを与えてくれると思ったら大間違いだから!!
行なったんだけど、この二つは俺のテニス人生を
大きく変えてくれた。
色んなことを学ぶことが出来たよ。
その中で一番「そうか!!!」って思ったことは何かと
言うと、「日本にいてもテニスって強くなるんだ」って
ことなんだよね。
海外でプレーしたからって、そんな特別なことはやらない。
日本と同じテニスコートで、同じテニスのラケットとボールで
行うんだから。
ただ打ち合っている相手が外国人で、指導してくれるコーチが
英語かスペイン語で指導してくれる・・・ただそれだけ。
海外で選手活動して初めて「日本でももっと頑張ろう」って
思えたんだよ。
でもそれは「行く価値が無い」ということではない。
行った価値は大いにあった。
強い選手も多かったし、良い大会もたくさんある。
ちょっと日本では経験できないことは圧倒的に多い。
それからやっぱり「俺は海外で活動したんだ!」って
自負もかなり自信として自分のテニスに上乗せされる。
だけど、逆にこればっかり意識し過ぎてダメになるヤツも
たくさん見てきた。
そういうヤツは「海外で活動さえしていれば何とかなる」
という手ぶらで日本から来た人達だったんだよ。
基本的に海外に行くってことはどういうことかと言うと
ちゃんと何かを携えて行かなきゃいけないって事。
「海外」ってものが自分に何かを与えてくれると思ったら
大間違い!!!!
ちゃんと自分で体力なり、言語なり、当然テニスなり、
用意しておいて、「俺はこれを世界にぶつけてやる!!」という
意気込みで日本から来ないといけない。
手ぶらじゃだめだよ!
ちゃんと手土産を持って行ってこそ海外は価値がある。
偉そうに言ってる俺も最初はダメダメだった。
初めて行ったアメリカは、全く何も考えずに行ったので
更に問題外だけど、24才の時行ったスペインは
完全に「スペインが俺を強くしてくれる」って思ったよ。
でもそうじゃないってことに気が付き、27才の時にもう一度
スペインにトライした。
その時は、言語を勉強し直し、更に自分なりのテニスを
確立して臨んだ。
その方が効果は絶大だった。
でも同じ気持ちを持って、もっと日本でも活動すれば
まだまだ日本でも成長出来そうだ・・・とも気が付いた。
自分なりに自信持って用意したものをスペインで
発表するか、日本のテニス界で発表するかの違いなだけで
たかだが日本で100位以内の選手であれば、
まだまだ日本国内でもぶつかっていく価値のあるところは
残されているって感じた。
日本でトップクラスになって海外をステージとして戦えるので
あれば、世界で戦えば良いけど、日本のステージをアッと
驚かせたいから、海外で秘密特訓なんてパターンは
余計にダメになってしまう。
でもね、やっぱり「日本でもまだまだテニスを伸ばせるんだ」って
ことをちゃんと海外に行って感じられたのはある意味
良かったのかも。
一度も海外で選手活動しないまま引退するよりね。
そういう意味では、海外での選手活動に憧れている人には
一度行ってトライしてもらいたい。
でも手ぶらで行かないで、ちゃんとそれなりに自信持って
「どうだ!」って言えるモノを用意していかないとダメだよ。
海外が何かを与えてくれると思ったら大間違いだから!!
オマケを期待した攻撃を[てにすまん 高西ともブログ]
投稿日時:2012/04/25(水) 02:20
テニスで「決めようとする人vs粘ろうとする人」という
対決があると、粘ろうとする人が勝ちやすい。
決めようとすることはミスと背中合わせ。
リスクが大きいからね。
だからテニスは決めることよりも、相手にミスしてもらって
ポイントを重ねないといけない。
じゃあ攻撃はいらない?
いやいや、その攻撃って必要だよ。
でも、「攻撃」ってそもそも相手にミスを促すための
手段なのだ。
だから、攻撃をガンガン仕掛けてもいいが、
それによってどの位相手からミスをプレゼント
してもらっているか冷静に判断しなきゃいけない。
ミスを全然もらえないで、ガンガン攻撃しているのは
かなり危険だよ。
分かりやすい例で言うと、ダブルスの時のボレーの
ポーチがそうだね。
「ポーチに出る」という行為はかなりリスクが大きいでしょ?
それでもストレートに抜かれる危険性があるのに、
ポーチに出るのはどうしてだろう?
もしポーチを一本も出なけりゃ、相手から一本も
ストレートを抜かれずに済むかもしれない。
それでもポーチに出るということを一度でも
やってしまえば、相手が「また出てくるかも・・・」と
気にしながらプレーしなきゃいけなくなる分、ミスして
くれる可能性がグーンと上がるのだ。
ポーチに出るときは、目の前のその1ポイントだけじゃ
なくて、その後の影響をちゃんと見越して、計算に
入れているか・・・なんだよね。
その辺りの、敢えてリスクを犯してまで行う攻撃と
その攻撃の効果でミスをもらう割合って、1ゲームという枠で
考えると分かりやすい。
1ゲームって4ポイント取れば良いわけでしょ?
もちろんデュースまでもつれた場合はもう少し多く
やらないといけないが、その4ポイントを「決める」と
「ミスもらう」とどういう割合で構成していくのか・・・を
しっかり考えてみよう。
俺の場合、思い切った攻撃での得点は4ポイント中
1ポイントにしておきたい。
相手が格下だったとしてもだね。
その代わり、その思い切った攻撃の影響で相手から
2ポイントはミスをもらいたい。
じゃあもう1ポイントは・・・・?
思い切った攻撃を仕掛けた分、とことん粘り抜いた末に
地味な形でポイントゲット・・・というパターンを狙うのだ。
「粘り勝ち」的なポイントだね。
ここで安定感を見せることが出来ると、また奇襲作戦的な
思い切った攻撃の効果が出てくるんだよ。
もちろん毎ゲーム、こう思い通りに行くわけじゃない。
だけどある程度この割合というか、ポイントを取るパターンの
種類をちゃんと決めておかないと、思わず4ポイントとも
自分のナイスプレーで決めてしまいたくなるし、場合に
よっては逆にビビって、チャンスが来ているのに、4ポイントとも
相手からミスもらおうとして、逆に怖じ気付くことも多いんだよ。
でもこのパターンが上手く続いて、良い流れが出来たら
4ポイントとも相手ミスで楽ちんテニスってことになりやすいし
その流れのまま試合終了が一番嬉しいかな。
そうするためにも、良い流れを作り、そして相手から
ミスをもらうための攻撃をちゃんと序盤に
見せておきたいもんだ。
ただし!!!上手く華麗に決まっても、調子に乗って
続けて、連続思い切った攻撃をしないように!!
対決があると、粘ろうとする人が勝ちやすい。
決めようとすることはミスと背中合わせ。
リスクが大きいからね。
だからテニスは決めることよりも、相手にミスしてもらって
ポイントを重ねないといけない。
じゃあ攻撃はいらない?
いやいや、その攻撃って必要だよ。
でも、「攻撃」ってそもそも相手にミスを促すための
手段なのだ。
だから、攻撃をガンガン仕掛けてもいいが、
それによってどの位相手からミスをプレゼント
してもらっているか冷静に判断しなきゃいけない。
ミスを全然もらえないで、ガンガン攻撃しているのは
かなり危険だよ。
分かりやすい例で言うと、ダブルスの時のボレーの
ポーチがそうだね。
「ポーチに出る」という行為はかなりリスクが大きいでしょ?
それでもストレートに抜かれる危険性があるのに、
ポーチに出るのはどうしてだろう?
もしポーチを一本も出なけりゃ、相手から一本も
ストレートを抜かれずに済むかもしれない。
それでもポーチに出るということを一度でも
やってしまえば、相手が「また出てくるかも・・・」と
気にしながらプレーしなきゃいけなくなる分、ミスして
くれる可能性がグーンと上がるのだ。
ポーチに出るときは、目の前のその1ポイントだけじゃ
なくて、その後の影響をちゃんと見越して、計算に
入れているか・・・なんだよね。
その辺りの、敢えてリスクを犯してまで行う攻撃と
その攻撃の効果でミスをもらう割合って、1ゲームという枠で
考えると分かりやすい。
1ゲームって4ポイント取れば良いわけでしょ?
もちろんデュースまでもつれた場合はもう少し多く
やらないといけないが、その4ポイントを「決める」と
「ミスもらう」とどういう割合で構成していくのか・・・を
しっかり考えてみよう。
俺の場合、思い切った攻撃での得点は4ポイント中
1ポイントにしておきたい。
相手が格下だったとしてもだね。
その代わり、その思い切った攻撃の影響で相手から
2ポイントはミスをもらいたい。
じゃあもう1ポイントは・・・・?
思い切った攻撃を仕掛けた分、とことん粘り抜いた末に
地味な形でポイントゲット・・・というパターンを狙うのだ。
「粘り勝ち」的なポイントだね。
ここで安定感を見せることが出来ると、また奇襲作戦的な
思い切った攻撃の効果が出てくるんだよ。
もちろん毎ゲーム、こう思い通りに行くわけじゃない。
だけどある程度この割合というか、ポイントを取るパターンの
種類をちゃんと決めておかないと、思わず4ポイントとも
自分のナイスプレーで決めてしまいたくなるし、場合に
よっては逆にビビって、チャンスが来ているのに、4ポイントとも
相手からミスもらおうとして、逆に怖じ気付くことも多いんだよ。
でもこのパターンが上手く続いて、良い流れが出来たら
4ポイントとも相手ミスで楽ちんテニスってことになりやすいし
その流れのまま試合終了が一番嬉しいかな。
そうするためにも、良い流れを作り、そして相手から
ミスをもらうための攻撃をちゃんと序盤に
見せておきたいもんだ。
ただし!!!上手く華麗に決まっても、調子に乗って
続けて、連続思い切った攻撃をしないように!!
自分に合ったストロークって?[てにすまん 高西ともブログ]
投稿日時:2012/04/24(火) 12:09
テニスが上手い人って皆同じストロークの打ち方を
しているかって言うと、微妙に違っている。
あまりに個性的な人はいないが、グリップや
軸足の使い方、テイクバックなんかが違うよね。
なんでなんだろう?
でもどの打ち方も合理的でスムーズに見えてくる。
実際自分に合ったフォームはどの選手のどういう
ストロークの打ち方なんだろう。
まずトッププロの選手たちのフォームをそのまま
コピーすればいいかって言うとそれはちょっと違う。
だってあの打ち方はあの選手の筋力と体力、そして
スィングスピードやボールのバウンド感覚なんかが
あってこその打ち方となる。
もっと言えば、相手もまた同じレベルの選手だからこそ
あの打ち方のテニスが必要なのだ。
それがまだまだ筋力も未発達でスィングスピードも
ろくに上がらない人が、ナダルが好きだからって言って
そのまま同じグリップで同じフォームにしても
あのフォアハンドは当然打てないよ。
それどころか、ショートラリーでさえ難しくなる。
まずフォームを作る上で基準となるのは
「どういうショットを打ちたいか」というプランである。
もちろん速くてパワフルショットは打ちたいだろうが、
現実的に試合中の状況を考えると、安定したショットが
欲しいでしょ?
となると、ネットに掛かりにくくするために、「持ち上げる」という
要素と、ネットを超えた後に、相手コートの枠にちゃんと
入ってくれる「落ちる」という要素が必要になる。
まず「持ち上げる」という要素のためには上下動のスィングが
必要になるんだけど、そこで前足、後ろ足、どちらをメインにした
軸足でラケットを持ち上げるかが決まってくる。
軸足が決まると、打点の位置とテイクバックの形が
決まってくるでしょ?
それから持ち上げる要素はラケットの上下動だけじゃなくて
ライジングでも得られるんだけど、ライジングを活用するなら
被せた面が欲しいので、グリップの持ち方もライジングを
意図的に多用する人、もしくは相手選手が深いショットや
速いショットを打ってくるため、強制的にライジングになる状況が
多い選手は厚いグリップが必要になってくる。
「落ちる」という要素はボールの失速と回転量が関係してくる。
失速で相手コートに入れるのは当然ゆっくりのショットのみ。
だからスィングスピードがゆっくりの人ほど、回転量が少ない状態で
枠に入るのでグリップはあまり面を被せない薄いグリップ。
そんな人が、回転が掛かりやすい厚いグリップで打ってると、
回転ばかり多過ぎて浅くなってしまう。
だからスィングスピードが速くなればなるほど、「落ちる」要素は
回転に頼らないといけないから、グリップも厚くなるんだよ。
もちろん試合中ずっと同じショットを打ち続けるわけでは
無いから、打ち方も色々と種類を持っておかないといけないの
だけれど、一番メインとなるオーソドックスなフォアとバックの
ストロークはちゃんと自分の打ち方を作っておきたい。
ボールを「持ち上げる」ことと「落ちる」という二つの要素を
ちゃんと取り入れ、あとは自分のスィングスピードや軸足の
使い方、ライジングを多用するのかどうかを見極めながら
グリップの握り方、打点の場所、テイクバックの大きさなんかを
考えながら練習すれば、自分にあった打ち方が出来上がって
くるんだよ。
でもね、色んな選手が色んな打ち方をしているけど
選手それぞれ、最初からその打ち方を目指したわけじゃない。
練習と試合を繰り返しながら、「もっと弾道を高く!」とか
「もっと回転をかけよう!」、「もっとスピード出したい!」なんて
感じで、オンコートで自分が打った結果を見ながら、
その結果自体を調整しているうちに、そういうグリップ、
そういうテイクバックや打点、フォロースルーが
出来上がってきたんだよ。
皆もトッププロの選手たちの打ち方を参考にするのは
良いけど、完全コピーじゃなくて基本的には自分の
状況を考え、自分自身で打った結果を調整しながら
フォームを作り上げてもらいたいね。
しているかって言うと、微妙に違っている。
あまりに個性的な人はいないが、グリップや
軸足の使い方、テイクバックなんかが違うよね。
なんでなんだろう?
でもどの打ち方も合理的でスムーズに見えてくる。
実際自分に合ったフォームはどの選手のどういう
ストロークの打ち方なんだろう。
まずトッププロの選手たちのフォームをそのまま
コピーすればいいかって言うとそれはちょっと違う。
だってあの打ち方はあの選手の筋力と体力、そして
スィングスピードやボールのバウンド感覚なんかが
あってこその打ち方となる。
もっと言えば、相手もまた同じレベルの選手だからこそ
あの打ち方のテニスが必要なのだ。
それがまだまだ筋力も未発達でスィングスピードも
ろくに上がらない人が、ナダルが好きだからって言って
そのまま同じグリップで同じフォームにしても
あのフォアハンドは当然打てないよ。
それどころか、ショートラリーでさえ難しくなる。
まずフォームを作る上で基準となるのは
「どういうショットを打ちたいか」というプランである。
もちろん速くてパワフルショットは打ちたいだろうが、
現実的に試合中の状況を考えると、安定したショットが
欲しいでしょ?
となると、ネットに掛かりにくくするために、「持ち上げる」という
要素と、ネットを超えた後に、相手コートの枠にちゃんと
入ってくれる「落ちる」という要素が必要になる。
まず「持ち上げる」という要素のためには上下動のスィングが
必要になるんだけど、そこで前足、後ろ足、どちらをメインにした
軸足でラケットを持ち上げるかが決まってくる。
軸足が決まると、打点の位置とテイクバックの形が
決まってくるでしょ?
それから持ち上げる要素はラケットの上下動だけじゃなくて
ライジングでも得られるんだけど、ライジングを活用するなら
被せた面が欲しいので、グリップの持ち方もライジングを
意図的に多用する人、もしくは相手選手が深いショットや
速いショットを打ってくるため、強制的にライジングになる状況が
多い選手は厚いグリップが必要になってくる。
「落ちる」という要素はボールの失速と回転量が関係してくる。
失速で相手コートに入れるのは当然ゆっくりのショットのみ。
だからスィングスピードがゆっくりの人ほど、回転量が少ない状態で
枠に入るのでグリップはあまり面を被せない薄いグリップ。
そんな人が、回転が掛かりやすい厚いグリップで打ってると、
回転ばかり多過ぎて浅くなってしまう。
だからスィングスピードが速くなればなるほど、「落ちる」要素は
回転に頼らないといけないから、グリップも厚くなるんだよ。
もちろん試合中ずっと同じショットを打ち続けるわけでは
無いから、打ち方も色々と種類を持っておかないといけないの
だけれど、一番メインとなるオーソドックスなフォアとバックの
ストロークはちゃんと自分の打ち方を作っておきたい。
ボールを「持ち上げる」ことと「落ちる」という二つの要素を
ちゃんと取り入れ、あとは自分のスィングスピードや軸足の
使い方、ライジングを多用するのかどうかを見極めながら
グリップの握り方、打点の場所、テイクバックの大きさなんかを
考えながら練習すれば、自分にあった打ち方が出来上がって
くるんだよ。
でもね、色んな選手が色んな打ち方をしているけど
選手それぞれ、最初からその打ち方を目指したわけじゃない。
練習と試合を繰り返しながら、「もっと弾道を高く!」とか
「もっと回転をかけよう!」、「もっとスピード出したい!」なんて
感じで、オンコートで自分が打った結果を見ながら、
その結果自体を調整しているうちに、そういうグリップ、
そういうテイクバックや打点、フォロースルーが
出来上がってきたんだよ。
皆もトッププロの選手たちの打ち方を参考にするのは
良いけど、完全コピーじゃなくて基本的には自分の
状況を考え、自分自身で打った結果を調整しながら
フォームを作り上げてもらいたいね。
スライス依存症候群[てにすまん 高西ともブログ]
投稿日時:2012/04/23(月) 16:29
試合中、精神的に苦しくなることはよくあること。
自分もビビっているが、相手も苦しい状況なので、
ここはしっかりとミスしないで我慢したいって時に
有効なのはスライスショット。
しかし、20才頃まで俺はこういう場面でスライスを
使うこと自体怖かった。
特に得意だったフォアハンドストロークの時。
それはなぜかというと、一度スライスを使うと
もうそれ以降、試合中にトップスピンに戻せなかったのだ。
一度使うと止められない禁断のショット、スライス・・・。
俺は密かに「スライス依存症候群」って呼んで
恐れていたのである。
もともとバックハンドストロークは高校の頃から
スライスしか打てなかった。
頑張って片手バックハンドでトップスピンを死ぬほど
練習したが、一向に上達の兆しが見えず断念。
しかし20才を過ぎてから両手に変更したら、何とか
試合でも使えるようになった。
それでもやっぱりスライスがメインでトップスピンは
なかなか登場させることが出来なかった。
でもそんなスライス依存症候群だった俺も今は克服して
試合の中でトップスピン、スライスと自在に
使い分けている。
バックハンドストロークも死ぬほど苦手だったが、
今はフォアハンドストロークよりも安定感あるかも。
そうなれた理由は何かと言うと・・・打点なんだよね。
打点がダメだったからフォアハンドストロークは
スライスからトップスピンに戻せなくなっていたし
バックハンドもダメダメだったのだ。
スライスの特徴と言うかメリットは幅広い打点範囲。
離れすぎた打点も、食い込まれた打点でもスライスを
使えば何とか返球は出来てしまう。
が・・・ここが落とし穴。
ビビッた場面でのフォアハンドスライスは、ビビッた分だけ
ボールを待ってしまって、本来の打点より低くてしかも
体に近くなっていたし、バックハンドストロークなんて
最初からスライスメインで練習していたうえに苦手意識の
塊だったから、準備も遅くて打点はいつも
食い込まれていたのだ。
両手バックに変えた方が良かったのは、左手で何とか
食い込まれた打点のボールを押し返せたから。
もちろん今でもビビッた場面、それからしっかりポジションに
入れない相手の厳しいショットの場面ではスライスを活用
しているんだけど、その後またトップスピンでしっかりと
打ち抜きたい時には、「しっかり思い切って振り抜こう!」って
思うと同時に打点をちゃんとトップスピン用の前方打点に
戻すようにしている。
大事なことはボールが来るのを待たないで、
前へちゃんと迎えに行けってことだね。
スライス依存症候群に陥っている人、けっこういるでしょ?
「スライスだけじゃだめだ!振り抜かなきゃ!」
そう思って、思い切って振り抜いたけど結果はネットとか
アウト・・・だからまたスライスに戻る、なんてパターンの
人は振り抜くだけじゃなくて打点の修正も行なうこと。
相手もビビっているから超甘いボールが返ってきているのに
こっちもスライスしか返せない・・・そんな惨めな試合から
早く抜け出せ!!
自分もビビっているが、相手も苦しい状況なので、
ここはしっかりとミスしないで我慢したいって時に
有効なのはスライスショット。
しかし、20才頃まで俺はこういう場面でスライスを
使うこと自体怖かった。
特に得意だったフォアハンドストロークの時。
それはなぜかというと、一度スライスを使うと
もうそれ以降、試合中にトップスピンに戻せなかったのだ。
一度使うと止められない禁断のショット、スライス・・・。
俺は密かに「スライス依存症候群」って呼んで
恐れていたのである。
もともとバックハンドストロークは高校の頃から
スライスしか打てなかった。
頑張って片手バックハンドでトップスピンを死ぬほど
練習したが、一向に上達の兆しが見えず断念。
しかし20才を過ぎてから両手に変更したら、何とか
試合でも使えるようになった。
それでもやっぱりスライスがメインでトップスピンは
なかなか登場させることが出来なかった。
でもそんなスライス依存症候群だった俺も今は克服して
試合の中でトップスピン、スライスと自在に
使い分けている。
バックハンドストロークも死ぬほど苦手だったが、
今はフォアハンドストロークよりも安定感あるかも。
そうなれた理由は何かと言うと・・・打点なんだよね。
打点がダメだったからフォアハンドストロークは
スライスからトップスピンに戻せなくなっていたし
バックハンドもダメダメだったのだ。
スライスの特徴と言うかメリットは幅広い打点範囲。
離れすぎた打点も、食い込まれた打点でもスライスを
使えば何とか返球は出来てしまう。
が・・・ここが落とし穴。
ビビッた場面でのフォアハンドスライスは、ビビッた分だけ
ボールを待ってしまって、本来の打点より低くてしかも
体に近くなっていたし、バックハンドストロークなんて
最初からスライスメインで練習していたうえに苦手意識の
塊だったから、準備も遅くて打点はいつも
食い込まれていたのだ。
両手バックに変えた方が良かったのは、左手で何とか
食い込まれた打点のボールを押し返せたから。
もちろん今でもビビッた場面、それからしっかりポジションに
入れない相手の厳しいショットの場面ではスライスを活用
しているんだけど、その後またトップスピンでしっかりと
打ち抜きたい時には、「しっかり思い切って振り抜こう!」って
思うと同時に打点をちゃんとトップスピン用の前方打点に
戻すようにしている。
大事なことはボールが来るのを待たないで、
前へちゃんと迎えに行けってことだね。
スライス依存症候群に陥っている人、けっこういるでしょ?
「スライスだけじゃだめだ!振り抜かなきゃ!」
そう思って、思い切って振り抜いたけど結果はネットとか
アウト・・・だからまたスライスに戻る、なんてパターンの
人は振り抜くだけじゃなくて打点の修正も行なうこと。
相手もビビっているから超甘いボールが返ってきているのに
こっちもスライスしか返せない・・・そんな惨めな試合から
早く抜け出せ!!
そのパワーが決めにくくしている[てにすまん 高西ともブログ]
投稿日時:2012/04/20(金) 14:39
ダブルスで君は今、サーバーのパートナーとして
ネット前に立っているとする。
そこでパートナーのナイスなサーブが入り、相手
レシーバーは打ち損じてクロスショットが甘くなった。
それを見た君は咄嗟にポーチボレー!!!
ポーチに出ながら、チラッと見えたのは相手ボレーの選手。
その選手を目掛けて思い切りドーン!って当てに行く・・・。
その結果は色々考えられる。
相手は打ち損なってミスをしてくれる場合ももちろんある。
でもぶつけられた相手にそのショットをボレーで
簡単に返球され、カウンターでやられるなんてことも。
とにかくこのシチュエーションってよくある光景でしょ?
よくある事だからこそ、相手ボレーの選手ももちろん
その対策をしっかり行なっている。
だからレベルが上がれば上がるほど、簡単
カウンターを食らうって結果になりやすいんだよ。
そんな対策をちゃんと持っている相手にポーチボレーで
ボディショット狙うなんてリスクが高いでしょ?
となると、それでも相手が取れないくらいもっと
速いボレーを打ち込むか・・・・。
いやいや、そっちに走ると今度はポーチ出ているこっちの
ミスが増えてしまうし、そんなボレーチャンスは
滅多に来ないから別の方法を考えなきゃ。
となると簡単だ。
ぶつけるんじゃなくて居ない所に打てばいい。
レシーバーがクロスに返球したのをポーチしたとすると
空いているスペースはレシーブを打った選手側の
ネット前のスペース、それからボレーヤー側の外側、
アレーのスペース。
もちろん二人の間のど真ん中も空いている。
こんなにスペースが空いているのに、なんでいつも
相手ボレーの選手にぶつける・・・という選択ばっかり
選んでしまうんだろう・・・。
それは「決めたい!」という気持ちが強すぎるから。
もちろん決めるチャンスだから、ある程度は決めたいって
気持ちも大事なんだけど、その気持ちによりボレーの
スピードを上げ過ぎてしまっているんだよ。
スピード上げると細かいコース設定がしにくいから、
パッと目に付く相手ボレーを思わずターゲットとして
狙ってしまう。
まぁ他のコース狙えたとしても、そのパワフル系の
スピードボレーで狙えるコースってセンターくらいかな。
そこもそうそう隙はないもんだ。
だからクロスのネット際へ落とすポーチボレーとか
相手ボレーの外側のアレーに落とすボレーって回転を
しっかり掛けて、ある程度ボールの勢いを殺すボレーを
しないと難しいってこと。
ポーチに出ておいてボールの勢いを殺す・・・そんなタッチを
普段どれだけ練習しているかって言うと、意外とこのタッチを
やっていないんだよ。
だから結局パワー系パワフルボレーで相手ボレーを狙うか
センターに打ち込むポーチしか出来ないのだ。
決める場面が多いし、決定力を求められるのが
ネットプレーヤー。
でも「決める=速いショット」ではないからね。
「ナイスパワー!」よりも「おぉ!ナイスコース!!」って
褒められるボレーを目指したほうがリスクは少ないよ。
そのためにはボールの勢いを殺すタッチを常日頃から
ボレーストロークとかボレーボレーでやっておかないと
ダメだね。
あっ!パワー系ボレーでもボディショットとセンターボレー
以外の空いているスペースへ打つ方法が一つだけある!
それは軟式テニスのようにネットへベタ詰めするボレー!
そうすればオーバーネット気味にボレー出来るから、
セットしたラケットの面を打ちたい方向に合わせておいて、
どのコースにも叩きつけられる。
でもね、やっぱり速いショットでボレーを続けると
コースが単調になりやすい。
そういうベタ詰めボレーも良いが、しっかり回転系の
ゆっくりボレーをマスターして、バレないようにしながら
どのコースにも打てるようになってもらいたい。
ネット前に立っているとする。
そこでパートナーのナイスなサーブが入り、相手
レシーバーは打ち損じてクロスショットが甘くなった。
それを見た君は咄嗟にポーチボレー!!!
ポーチに出ながら、チラッと見えたのは相手ボレーの選手。
その選手を目掛けて思い切りドーン!って当てに行く・・・。
その結果は色々考えられる。
相手は打ち損なってミスをしてくれる場合ももちろんある。
でもぶつけられた相手にそのショットをボレーで
簡単に返球され、カウンターでやられるなんてことも。
とにかくこのシチュエーションってよくある光景でしょ?
よくある事だからこそ、相手ボレーの選手ももちろん
その対策をしっかり行なっている。
だからレベルが上がれば上がるほど、簡単
カウンターを食らうって結果になりやすいんだよ。
そんな対策をちゃんと持っている相手にポーチボレーで
ボディショット狙うなんてリスクが高いでしょ?
となると、それでも相手が取れないくらいもっと
速いボレーを打ち込むか・・・・。
いやいや、そっちに走ると今度はポーチ出ているこっちの
ミスが増えてしまうし、そんなボレーチャンスは
滅多に来ないから別の方法を考えなきゃ。
となると簡単だ。
ぶつけるんじゃなくて居ない所に打てばいい。
レシーバーがクロスに返球したのをポーチしたとすると
空いているスペースはレシーブを打った選手側の
ネット前のスペース、それからボレーヤー側の外側、
アレーのスペース。
もちろん二人の間のど真ん中も空いている。
こんなにスペースが空いているのに、なんでいつも
相手ボレーの選手にぶつける・・・という選択ばっかり
選んでしまうんだろう・・・。
それは「決めたい!」という気持ちが強すぎるから。
もちろん決めるチャンスだから、ある程度は決めたいって
気持ちも大事なんだけど、その気持ちによりボレーの
スピードを上げ過ぎてしまっているんだよ。
スピード上げると細かいコース設定がしにくいから、
パッと目に付く相手ボレーを思わずターゲットとして
狙ってしまう。
まぁ他のコース狙えたとしても、そのパワフル系の
スピードボレーで狙えるコースってセンターくらいかな。
そこもそうそう隙はないもんだ。
だからクロスのネット際へ落とすポーチボレーとか
相手ボレーの外側のアレーに落とすボレーって回転を
しっかり掛けて、ある程度ボールの勢いを殺すボレーを
しないと難しいってこと。
ポーチに出ておいてボールの勢いを殺す・・・そんなタッチを
普段どれだけ練習しているかって言うと、意外とこのタッチを
やっていないんだよ。
だから結局パワー系パワフルボレーで相手ボレーを狙うか
センターに打ち込むポーチしか出来ないのだ。
決める場面が多いし、決定力を求められるのが
ネットプレーヤー。
でも「決める=速いショット」ではないからね。
「ナイスパワー!」よりも「おぉ!ナイスコース!!」って
褒められるボレーを目指したほうがリスクは少ないよ。
そのためにはボールの勢いを殺すタッチを常日頃から
ボレーストロークとかボレーボレーでやっておかないと
ダメだね。
あっ!パワー系ボレーでもボディショットとセンターボレー
以外の空いているスペースへ打つ方法が一つだけある!
それは軟式テニスのようにネットへベタ詰めするボレー!
そうすればオーバーネット気味にボレー出来るから、
セットしたラケットの面を打ちたい方向に合わせておいて、
どのコースにも叩きつけられる。
でもね、やっぱり速いショットでボレーを続けると
コースが単調になりやすい。
そういうベタ詰めボレーも良いが、しっかり回転系の
ゆっくりボレーをマスターして、バレないようにしながら
どのコースにも打てるようになってもらいたい。
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