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ミスを続けない簡単な方法[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2013/12/06(金) 12:02

テニスはミスが付き物だ。
ノーミスで試合を終わらせる事なんてあり得ない。
何ポイントもこなし、その中で何百本もショットを
打ち続けるんだから、多少のミスは起こりうるでしょ。
 
だからミスをしてしまった時には、
「ミスをしてはいけない」って考える事より
「ミスを続けてはいけない」という考え方の方が
大事なんだよね。
でもついついミスをしてしまうと、そこからプレーの
リズムが崩れてミスを繰り返してしまう場合がある。
「いかんいかん・・・」と思って調整するけど、またミスを
繰り返すんじゃないかという焦りから、体がこわばったり
足や腕の動きが躊躇してまたミスを招いてしまう・・・なんて
パターンに陥ってしまったことない?
そうならない為には、ミスをした後にどうすれば元の
プレーに戻せるかが重要となるのだ。
 
俺が今まで実戦して来た中で一番有効なミスが続かない
方法は何かと言うと、それは「無かった事にする」という考え方。
もし試合中にダブルフォルトしたとしよう。
そうするとその次のポイントで「今度こそちゃんと入れよう!」って
気持ちになってサーブに取り組むでしょ?
「さっきよりも弾道上げてネットを超えさせなきゃ」とか
「回転量増やして、飛び過ぎに気を付けよう」とか、
「端っこ狙い過ぎないように打たなきゃいけない」という
意識が芽生えるのだが、そんな大量の課題を自分へ課した
状態で次のポイントに臨もうとすると、当然自分への余計な
プレッシャーが邪魔してくるでしょ?
そうなってしまうと結果
「次のサーブは何か特別なことをしないといけない」
という気持ちになる。
 
でも、普段打っているショットって別に「ミスしていい」って
思って打ってる訳じゃない。
ちゃんと安定感を考えて作り上げたショットなわけだから、
ミスしてしまったとしても、それが特に無理なショットを
打ったのでなければ大きく修正をしないで、そのまま次の
ポイントで続けてもいいはずなんだよ。
だからダブルフォルトした後、別に何も気にしないで
平然と、堂々とサーブを打てば良いってことだ。
「無かった事にしよう」
そういうことで次のプレーをすれば良いんだよ。
簡単でしょ?
 
しかし実際にはそんな簡単に上手くいかない。
だってミスしたらそれだけ相手にポイントが加算され
それがスコアとして残るし、それが頭の片隅にチラ付いて
離れなかったりする。
そうするとついつい「次はちゃんと入れなきゃ」って
知らず知らず特別な打ち方をしようとしてしまうのだ。
じゃあそういうことにならないようにする為にはどうすれば
良いかと言うと、結局のところ
「テニスはある程度のミスが伴うスポーツ」ということを
もう少し自覚して臨まなきゃいけないってことになる。
そのミスが例え大事なポイントで起こってしまったとしても
しょうがないし、それは取り返しがつかないんだから。
重要な事は、それを悔やむよりも、また次に待っているポイントを
ちゃんと自分らしく普通にこなすこと・・・なんだよ。
 
もちろん、作戦を変えたり戦術を練ったりすることは必要。
でも、いつもの打ち方ではまたミスするから何か特別な打ち方を
しないと次は入らないって思ってしまう人は結局また違う形で
ミスを続けてしまうパターンにはまってしまうのだ。
だって「何かしなきゃ入らない」って考え方は自分自身を
全く信用していない訳でしょ?
そう、ミスを続けない方法は「無かったことにする」ということが
大事だし、それを実行する為には「自分のテニスを信じ抜く」
ことが更に必要になるってことだ。
試合中にミスが付き物ってこともしっかり覚悟するようにね。

使ってない軸足ありませんか?[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2013/11/26(火) 12:28

テニスのプレーにおいて、軸足の使い方は
かなり重要である。
右足と左足、二つある足のどっちを軸にして
ボールを打つか、きっちり決めておかないと
打点やバランスなど、色んな事がぼやけてしまう。
例えば、凄い重い物を押す時ってどっちかの足で
踏ん張るでしょ?
ダッシュしたり止まったり、打つ為にパワーを
生み出したり・・・と色んな動作が必要なテニスは
足の使い方が重要になるのだ。
 
でも軸足って、何も考えないでいると、自然と得意な
方の足ばっかり使ってしまうんだよ。
俺の場合は右足を軸にする方が得意なんだけど
その結果かつての俺は、右足ばかり使って打っていた。
だからフォアハンドストロークはオープンスタンスばっかり、
バックハンドストロークは前足ばっかり・・・といった感じ。
だから、フォアハンドの粘るショットは得意だったけど
前へ踏み込んで打つ・・・というのが苦手だったのだ。
反対にバックは前へ迎えに行くと良いんだけど、弾むボールを
高い打点で処理したり、外へ追い出された状態でのショットが
全然ダメだったんだよね。
その当時は「右足軸しか使えないから」ということに
気が付かなくて、ひたすら何も考えず、苦手なパターンを
右足軸のまま練習していたもんだ。
 
そう言う事に気が付いたのはスペインで練習していた時。
ドリル練習の時、担当のコーチがステップ一つ一つに注文を
付けてくるんだよ。
「トモ!今のショットは右足じゃない!左足を使え!」
みたいな感じで、どの足から追いかけ始め、どっちの足で
追い付いてボールを打つのかを事細かく注意された。
そしてその結果、俺は左足を軸にする打ち方を徹底して
避けていたことが分かったんだよ。
で、今では左足を軸にした打ち方もフォア、バック共に
出来るようになったんだけど、そうすると苦手だった
バックもきっちり打てるようになったし、軸足を意識して
ステップに気を付けるようになるとボレーの技術も上がったよ。
 
でも左足を軸に出来るようになった今でも、当然右足の方が
左足よりもスムーズに軸足としての機能を果たしている。
だから自分の右足と左足の動きを比較しながら練習するように
なったんだけど、苦手な左足の特徴は何かと言うと、
まずは足の出し方にあった。
軸足としてちゃんと機能していない時、俺の左足はつま先から
地面に着地する傾向にあるんだよ。
そうなるとまず大きなスタンスで足を出せないから、
ボールにしっかり近づけないどころか、上半身が前のめりに
なって顔が突っ込み腰が引けた打ち方になりやすかった。
 
つま先から着地することにも関連しているが、膝が曲がりにくい
というのも大きな特徴である。
軸足となるということは当然しっかりと体を支えられると同時に
ボールを打つ為のパワーを生み出すために、打つタイミングを
調整・・・いわゆる「ため」を自在に作れるようにしたい。
せっかく左足に乗ったのに、膝の曲げが足りないと、すぐに
右足へ体重を移したくなるか、腰を曲げて前のめりで
変にバランスを取る形になるか、コンパスのようにその軸足を
軸にして体が回ってしまうという結果になる。
 
そういったことが繰り返されると、やっぱり
「左足を軸には使えない」って体は思ってしまうから
さらに実戦では左足を避ける傾向になってしまい、余計に
緊張して踵からの着地や膝の曲げが出来なくなる。
そう言う意味では苦手な足を軸足とするためには、多少得意な
足よりも劣るが、ちゃんと信頼して軸足として使って
あげることが必要だし、色んな状況が予想される実戦の中で
得意な方の軸足一本だけでやって行くのは無理だから、
「俺は両足とも、ちゃんと使えるんだ!」という寛大な
気持ちでプレーすることも苦手な足を軸足で使うコツなんだよ。
 
もちろん得意な方の足も、疲れたりビビったりした時には、
スタンスが狭くなって踵からの着地や膝が曲げが
足りなくなることも起きてくる。
軸足は体のバランスをしっかり整えたり、パワーをためたり、
パワーを生み出したり、また次の一歩を大きく繰り出したり
するためにもしっかり取り組まないといけない部分。
苦手な方の軸足を使えるようにすることも大事だけど、
得意な方の足も軸足としてより効果的な仕事が出来るように
意識して練習しよう。
上半身の打ち方ばかりに目がいかないように!

ダブルスペアとのポイント間の話し合い[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2013/11/08(金) 12:37

コンビネーションが大切なダブルスでは
当然パートナーとのコミュニケーションは必要。
試合中のポイント間では話をしながら試合を進めて
いくことが多いんだけど、あのポイント間の会話、
どういう話をすれば良いんだろう。
ポーチボレーや、ストレートロブなどで
仕掛ける作戦を多用するペアの場合は「次どうする?」って
その都度話をするのは分かるんだけど、戦術や作戦を
まだあまり使えないペアは何を試合中にパートナーと
話していいのかが分からなかったりする。
だからと言って「どんまい!」とか「ナイスショット!」
なんて言葉だけのために相手に背を向けて話をするのも
違う気がするし・・・。
 
俺のダブルスの試合の場合は、あまりペアとじっくり話をする
ことは少ない方だと思う。
基本的にパートナーがどういう考えを持っていて、どういう
プレーをしようとしているかを俺が感じ取って、それに俺が
合わせて行く、もしくは自分が思い切った事をやって、それに
パートナーが合わせてくれているかを確認して、それが出来て
いれば、話し合いはそんなにいらないかなって思ってるからね。
だけど、どこかで思い切った作戦を入れたいので
そんな時は「次、これやるよ」って一言パートナーへ伝える。
じゃあそういう意表を付く時だけじっくり話をする・・・となると
それだとマズいよね。
何かする時だけじっくり話をしていると、「何か企てている!?」
って相手にばれてしまうでしょ。
 
となると、やっぱり普段のポイント間でもある程度の話は
パートナーとやっていきたい。
じゃあそれって何を話せば良いかって話に戻るんだけど
そこでは「相手の現在状況の報告」が必要なんだよ。
例えば「右サイドの人、ロブ上手いよね」とか「あっちの人、
バックはスライスしか使わない」とか「あのペア、
俺の方を狙うパターンが多い」とか、とにかく試合の中で
起こっている状態を淡々とパートナー同士で伝達し合って
情報を共有すること。
たった一言そういったことをポイントの間にササッと
伝え合う事が重要なんだよ。
 
その情報には「感情」とか「励まし」なんかは当然含まれない。
感情が混ざったアドバイスなんかは精神的にも難しいからね。
「もっと頑張ろうよ」とか「大丈夫、気にしないで」とか
「ゴメンネ、次はちゃんと入れる」みたいな言葉の言い合いって
多少は必要だけど、そんなに毎回言うもんじゃないし、言われた方も
次やらなきゃいけないことが具体的に見えないうえに、精神的にも
苦痛になってしまうこともある。
 
しかし情報を共有するという話し合いを毎回行っていると、
互いに何に気を付けないといけないとか、どこが狙い目だとかが
だんだんと一致してくるから、次のプレーの目的や狙いが
パートナーと合わせやすくなるのだ。
「次のレシーバー、ストレートよく打つよね」だったら
二人してストレートを警戒するプレーになるし、
「あの人はポーチ大好きだね」だと、ポーチ警戒を二人で
やることになるでしょ?
「あのレシーバー、打ち込んでくるから、ちょっと下がって
ディフェンスボレーで粘るからね」ってサーバーのパートナーに
伝えたら、それは「入れるだけのサーブでも大丈夫だよ」って
ダブルフォルトの多いパートナーへのメッセージにもなるし
当然入れるだけのサーブを打った本人も、相手が打ち込んでくる
覚悟が出来るわけだ。
 
俺がダブルスの中でパートナーへ伝える情報として多いのは、
ざっと言うと、ロブを使ってくるかどうか、そのロブはフォア、
バックどっちでよく使うのか、ストレートには打ち込んでくるのか、
ポーチにはよく出るのか、そのポーチはフォアボレーもバックボレーも
使うのか、大事な場面でも強気なプレーをするタイプなのか、
決めるコースはどこが多いのか・・・などなど。
それから、「俺、今ビビってるよ」とか「かなり調子いい」という
自分の状況も伝えるし、「さっきのポーチ、ナイス。相手はかなり
君を警戒してるね。」なんてことも伝える。
とにかくその一言で、お互いに次にやるべき方向性が一致することが
パートナー間で話す内容の大前提となるんだよ。
今、よく組んでいるパートナーとの話し合い、今一度考えてごらん。
次のポイントで互いにやるべき事が一致する話し合いが
ちゃんと出来ているかな?

テニススクールの通い方[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2013/10/24(木) 18:02

18歳で上京してテニススクールコーチの会社に就職。
そこで10年以上スクールコーチとして働いてから
独立した。
テニススクール・・・そこでの経験は当然今の自分の
レッスンスタイルに生きてはいるけど、なかなか
特殊な環境だったなって思う。
もちろん、スクールコーチの中でも、ちゃんとしたテニスを
教えようって頑張っているコーチもいるし、スクール自体が
そうやって本物のテニスを取り組んでいる所もある。
でも「ん?」って思うことも色々あったよ。
 
「○○コーチは違うことを言っているのですが」
こんなことを言う生徒さん、スクールでコーチをやっていると
よくあること。
それぞれ自分の経験して来たことに基づいてアドバイスするから
同じスクール内でも当然コーチによって相違するアドバイスも
あり得るんだけど、やっぱりスクールとしては「統一感」だの
「コーチ同士の連携」を大事にしてしまうので、
「教え方を統一しましょう。生徒が困惑するから」
ということになりやすい。
すると一言一句アドバイスの仕方や内容をチェックすることに
なったり、挙げ句の果てにレッスン内容や一つ一つの
練習ドリルの時間まで統一することになるのだ。
いわゆるサービスの平均化だね。
 
そうなると、当然それぞれのコーチの特色が出しにくくなるし
突っ込んだ内容のレッスンもやりにくくなる。
表面だけを軽く撫でるようにした無難なレッスンとなって
しまうと、生徒さんもコーチもちょっと不完全燃焼と
なってしまうのだ。
特に人気のある時間帯や、人数の多い中級レベルのクラス
なんかになると10人を超える生徒にレッスンしないと
いけなくなる。
そんな人数のクラスにはとりあえず無難な内容の課題と、
ありきたりのアドバイスを元気の良い声で爽やかに叫んでおいて、
あとは程よくボール出し練習なんかで運動量を与えてあげることと
2、3球はコーチ自ら一緒に打ってあげる・・・なんて内容で
平和にレッスンが無事終わった気にさせるのだ。
 
そうなると、とかくテニスコーチは生徒一人一人との
個別な言葉のやり取りを減らしてしまう。
その人のプレースタイルどころか、その人が普段試合に
出場しているかどうかなんかも知らなかったりする。
アドバイスをくれたとしても他の皆にも言っているような
無難で新鮮味の無い内容だったりするしね。
 
じゃあ、もっとテニスコーチから自分の為だけの言葉を
引き出したい場合はどうすれば良いのだろうか。
もちろん優秀なスクールコーチを探して受講することが
一番なんだけど、本当は生徒自身が変わる事なんだよ。
生徒が自分で考えて自分で判断出来るようになること。
先ほども書いたように、違うコーチに正反対の事を言われたと
しても、ただ「違う事を言われた」ではなく、それぞれの
メリットとデメリットを考え、自分のテニスの状況に合った
ものはどちらか・・・ってことまで考えられるようにする。
要するに、どんなアドバイスも混乱無く受け入れられる用意が
あることをコーチに伝えないと、なかなか突っ込んだ
アドバイスはスクールコーチからは引き出せなかったり
するもんなんだよ。
 
もし無難にもらったアドバイスだったとしても、それを言われて
実行した結果どういう成果があったかもそのコーチに報告してみよう。
そして、それを更に発展させて応用させる為にはどうすれば
良いか、自分なりに考えたイメージを伝える事も大事。
試合が近いなら、その試合でどう臨むかという考えを伝える
ことも大きくテニスコーチの気持ちを開かせるキッカケになる。
でもそこまで突っ込んで話を発展させたのに、
次の新しいアドバイスがもらえない場合は
そのテニスコーチはやる気が無いか、
テニスの事を実は知らないかだね。
 
テニスはとにかく自立心が無いと上達出来ない。
自分で考え、状況判断が出来る人は、例え1面12名で
受けなきゃいけないようなゴチャゴチャしたクラスでも
ちゃんと練習内容と目的を把握し、上達に繋がるレッスンを
受ける事が出来る。
コーチにアドバイスされるのを待っていたり、アドバイス
されたことをただこなす・・・なんて形でスクールに
通っている人は、よっぽどちゃんと分かっている
テニススクールコーチに担当してもらわないと、
楽しいけれど、何も残らない・・・なんて結果に
終わってしまいます。
決められた時間に、ボールも相手もコーチも用意
してくれているテニススクールって便利だけれど
しっかり「自分」を持って通いましょう。

ハードルを下げたり上げたり[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2013/10/22(火) 12:25

シングルスの試合ばかり出ていた俺がダブルスの
試合にも積極的に出始めたのは22歳か23歳頃。
会社の先輩コーチでダブルスが上手い方が誘ってくれたの
だが、申し訳ないことに一緒に出た試合はあまり勝てなかった。
見事に俺が足を引っ張ってしまい、何とも気まずい
雰囲気で自分がコートに立っていたのを未だに
覚えている。
 
ダメだった原因はダブルスの経験不足とボレーの技術が
乏しかったことなんだけど、今考えるとダブルスにおいての
自分が果たすべき役割が分かっていなかったことが大きい。
当時の俺は既に普段からレッスンをやっているテニスコーチとして、
「ダブルスとはこうだ!」というダブルス巧者の理想論はあった
ものの、結局情報ばかりが頭にあって、その頭でっかちな
情報のせいで全然何も出来なかったと言う訳なのだ。
ポーチでバシッと決めるためには、どういうステップで
どういう握り方でボレーを打てば良いか・・・なんて知識は
豊富だったけど、「ポーチ出る自信が無い場合は?」という
根本的な問題にいざ自分が直面すると、何もアイデアは
浮かばなかったのだ。
 
その時コートに立っている俺が思っていたことは
その上手い先輩コーチの足を引っ張らないように、同等の
プレーをしないといけない・・・ということ。
それはつまり、サーブ&ボレーで華麗に前へ行き、
足下に沈められてもきっちりボレーを返球しながら、
浮いたボールはバシッとストレートに決めてしまうような
カッコいいネットプレーだったり、相手の鋭いサーブが
飛んで来ても相手ボレーのポーチに捕まらず、きっちり
クロスに打てる手堅いレシーブだったり、相手レシーブが
ちゃんとクロスに打っても、良いスタートで迷い無く
飛び付いて決めてしまうカッコいいポーチボレーなんかを
するということなんだよね。
そういったプレーをすることが、その先輩選手と組んだ時に
自分がしなきゃいけないって思っていた。
でも、やらなきゃいけないって思いながらも
「そんなの出来る訳無い」って自分自身を否定しながら
そんなことを思っていたんだから、そりゃいたたまれなく
なるはずだ。
 
もしその頃の自分に今現在の俺がアドバイス出来るとすれば
こう言うだろうね。
「まず自分の出来ることを見付けよう」
テニスの試合は自信を持ってプレーしないといけない。
でもその「自信」とは、誰よりもナイスなプレーをするという
自信じゃなくて、「それくらいなら出来る」という自分の
レベルでクリア出来るところまでハードルを下げた課題に
対しての「自信」なのだ。
だから、それは自分の身の丈にあったもので良い。
技術だけじゃなく、精神的にも参ってしまいそうな人は
相当ハードルを下げたプレー・・・例えば「繋ぐだけ」
なんかでも良いんだよ。
そういうことなら、自信持ってプレーに専念出来るでしょ?
凄いアイデアが浮かんでも、それを自分が実行する勇気が
無ければ、それは使えなのだ。
 
とは言うものの、もう一つ当時の俺に言いたいことがある。
それはさっき述べたことと矛盾するんだけど、
「出来ないと思うな!自分は出来るって信じ抜け!」
ということ。
この考え方で重要なのは、自分自身を奮起させること
なんだけど、一番はやっぱり相手へのアピールだね。
「俺をなめるな!」という気持ちはどっかで見せなきゃいけない。
でもやっぱり自分のテニスをその試合で成長させるためにも、
今後のテニス人生で成長させるためにも、多少背伸びした
プレーを思い切って実行する行動力は身に付けないとね。
そしてその背伸びしたプレーは、「俺なら出来る」って気持ちに
なってからやらないといけないでしょ?
「俺に出来るのだろうか・・・」って心理状態だと絶対出来ないし
もし失敗したら、トライしたこと自体も後悔するだろうから。
 
相反することを書いたけど結局、
「身の丈にあったプレーを自信持って行い続ける」という
プレーをベースに置いておきながら、どこかで「俺はこんなことも
出来るんだ!」という背伸びしたプレーを混ぜながら出来るか
ということなんだよ。
そして「背伸びプレー」を「身の丈プレー」の中にどのくらいの
割合で混ぜて行くのか、それからどのタイミングで混ぜて行くのか、
それらをきちんと決めてコートに立てば、必ず強いパートナーと
組んでいてもそのコートの中での自分の役割は見えてくるし、
パートナーもそういったポリシーがはっきりした選手がペアだと、
多少レベルが自分よりも落ちていたとしてもサポート
しやすいものである。
 
でも当時のダメダメなダブルスの悔しさは、結局その後の
テニスの上達熱に繋がった。
こんな俺でも一緒に組んで大会に出てくれた先輩に感謝だな。
身の程を知らずに先輩とダブルスに組んだ俺は、多少背伸びプレーの
方はやっていたんだろうね。
でも大事なことはオンコートでの行動。
身の丈を考えることと、背伸びする度合いとタイミングをしっかり
計算出来るテニス選手になろう。
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MONTUEWEDTHUFRISATSUN
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