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器用な選手、不器用な選手[てにすまん 高西ともブログ]
投稿日時:2014/03/14(金) 15:02
器用な人はテニスが上手い。
自分よりも強い人のテニスを見たらすぐに真似出来るし、
複雑な身体の使い方も難なくこなしたりするし、新しい
ことの導入も上手いしね。
打つ瞬間も、色んなコースを思い浮かべたりして
あらゆるパターンを用意したりする。
じゃあ不器用な人はテニスが下手か・・・と聞かれると
面白いことにテニスってスポーツはそうでも無いんだよね。
不器用だからこそ、決められたことをとことん貫いて
無心になってプレー出来たりする場合がある。
色んな選手見て来たけど、結構「あの人って不器用だな」って
感じる強い選手もいっぱいいるもんだ。
なので器用とか不器用って、実はそんなに気にすることでは
ないのかも。
でも器用な選手と不器用な選手は、プレーのスタイルや
打ち方に多少の違いが出てくる。
器用な選手の方は配球のパターンが多く用意されていて
その中での使い分けが激しいことが多いし、打ち分けが
激しい分、打ち方もコンパクトで柔軟な打ち方になりやすい。
不器用な選手は、何度も同じパターンに持ち込んで同じプレーを
繰り返しながら試合を進めることが多いから、得意ショットは
終止しっかり打ち、苦手ショットは常に控えめな対処の仕方と
いうふうに、決まった形となりやすい。
だからテイクバックの構え方から打点、打ち終わりの形まで
決められている分、しっかりとした大きめのフォームで打つ
印象がある。
でも器用な選手と言っても、上には上がいるわけだ。
「器用だね!」とか「運動神経抜群!」と幼少の頃から周りに
言われ続けても、勝ち上がって上の選手と対戦すると、
自分の甘さは嫌という程見せ付けられる。
そうなると、器用と言われていようが、不器用なタイプの選手と
同じパターンを我慢して続けながらちょっとした隙を
見付けてから突いたりして、相手が精神的に揺らぐのを待つ
テニスをしないといけなくなる。
不器用な選手もそうだ。
「俺、不器用っすから・・・」なんて雰囲気でずっと我慢の
テニスを続けると相手が根負けしてミスをしてくれることも
多いんだけど、当然ミスが続いた相手はそれに気付いてまた
建て直してくるに決まっている。
そこで立ち直る前に、まだ崩れた状態の相手に対して追い込みを
かけるようなプレー・・・例えばネットに出るとか、ストローク
ラリーのコースをどんどん換えて揺さぶってみるなんかの
ちょっと先手で仕掛けるプレーを混ぜ込まないといけない。
いつもどんな時も「不器用なんで・・・」なんてことを
言っていると勝機を逃してしまうことがあるんだよ。
となると、ある程度自分は「器用」なのか「不器用」なのか
を知っておくことは大事だけど、結局は器用なテニス、
不器用なテニスの両方をちゃんと出来るようにしておかないと
いけないってことだ。
器用なタイプも我慢しなきゃ行けない場面は黙々と地味な
プレーをするし、不器用なタイプも攻めるべきところは
ちゃんと行動を起こすってこと。
どちらのタイプであっても、どちらのプレーをしないとね。
日本でも世界でも色んなトップ選手を見て来たし、実際
一緒にプレーしたり話をしたんだけど、器用な選手でも
有頂天にも天狗にならずに、でも自信とプライドは
保つという素晴らしいバランスを持っていた。
不器用なタイプのトップ選手も自分のやれるべき事だけを考え、
その中でどうやって戦って行くかを冷静に見つめながら
自信を醸し出していたし、どこかのタイミングでその不器用なん
だけど現在の自分の枠を思い切って広げる行動をハードな
トレーニングやフォーム改善、プレースタイルの変更などで
行っている。
器用であろうと、不器用であろうととにかく今現在の
自分の立っている場所を認める事と、そこからまた更に前へ
一歩踏み出さないといけないことを知っていないと行けないし、
その一歩は器用も不器用も歩幅は変わらない訳だからね。
で、俺はどっちのタイプかって?
うーん、器用なタイプだと思うんだけど、それは完全に
30歳過ぎてからそうなったと感じている。
そして今でも前へ進もうとしているよ。
自分よりも強い人のテニスを見たらすぐに真似出来るし、
複雑な身体の使い方も難なくこなしたりするし、新しい
ことの導入も上手いしね。
打つ瞬間も、色んなコースを思い浮かべたりして
あらゆるパターンを用意したりする。
じゃあ不器用な人はテニスが下手か・・・と聞かれると
面白いことにテニスってスポーツはそうでも無いんだよね。
不器用だからこそ、決められたことをとことん貫いて
無心になってプレー出来たりする場合がある。
色んな選手見て来たけど、結構「あの人って不器用だな」って
感じる強い選手もいっぱいいるもんだ。
なので器用とか不器用って、実はそんなに気にすることでは
ないのかも。
でも器用な選手と不器用な選手は、プレーのスタイルや
打ち方に多少の違いが出てくる。
器用な選手の方は配球のパターンが多く用意されていて
その中での使い分けが激しいことが多いし、打ち分けが
激しい分、打ち方もコンパクトで柔軟な打ち方になりやすい。
不器用な選手は、何度も同じパターンに持ち込んで同じプレーを
繰り返しながら試合を進めることが多いから、得意ショットは
終止しっかり打ち、苦手ショットは常に控えめな対処の仕方と
いうふうに、決まった形となりやすい。
だからテイクバックの構え方から打点、打ち終わりの形まで
決められている分、しっかりとした大きめのフォームで打つ
印象がある。
でも器用な選手と言っても、上には上がいるわけだ。
「器用だね!」とか「運動神経抜群!」と幼少の頃から周りに
言われ続けても、勝ち上がって上の選手と対戦すると、
自分の甘さは嫌という程見せ付けられる。
そうなると、器用と言われていようが、不器用なタイプの選手と
同じパターンを我慢して続けながらちょっとした隙を
見付けてから突いたりして、相手が精神的に揺らぐのを待つ
テニスをしないといけなくなる。
不器用な選手もそうだ。
「俺、不器用っすから・・・」なんて雰囲気でずっと我慢の
テニスを続けると相手が根負けしてミスをしてくれることも
多いんだけど、当然ミスが続いた相手はそれに気付いてまた
建て直してくるに決まっている。
そこで立ち直る前に、まだ崩れた状態の相手に対して追い込みを
かけるようなプレー・・・例えばネットに出るとか、ストローク
ラリーのコースをどんどん換えて揺さぶってみるなんかの
ちょっと先手で仕掛けるプレーを混ぜ込まないといけない。
いつもどんな時も「不器用なんで・・・」なんてことを
言っていると勝機を逃してしまうことがあるんだよ。
となると、ある程度自分は「器用」なのか「不器用」なのか
を知っておくことは大事だけど、結局は器用なテニス、
不器用なテニスの両方をちゃんと出来るようにしておかないと
いけないってことだ。
器用なタイプも我慢しなきゃ行けない場面は黙々と地味な
プレーをするし、不器用なタイプも攻めるべきところは
ちゃんと行動を起こすってこと。
どちらのタイプであっても、どちらのプレーをしないとね。
日本でも世界でも色んなトップ選手を見て来たし、実際
一緒にプレーしたり話をしたんだけど、器用な選手でも
有頂天にも天狗にならずに、でも自信とプライドは
保つという素晴らしいバランスを持っていた。
不器用なタイプのトップ選手も自分のやれるべき事だけを考え、
その中でどうやって戦って行くかを冷静に見つめながら
自信を醸し出していたし、どこかのタイミングでその不器用なん
だけど現在の自分の枠を思い切って広げる行動をハードな
トレーニングやフォーム改善、プレースタイルの変更などで
行っている。
器用であろうと、不器用であろうととにかく今現在の
自分の立っている場所を認める事と、そこからまた更に前へ
一歩踏み出さないといけないことを知っていないと行けないし、
その一歩は器用も不器用も歩幅は変わらない訳だからね。
で、俺はどっちのタイプかって?
うーん、器用なタイプだと思うんだけど、それは完全に
30歳過ぎてからそうなったと感じている。
そして今でも前へ進もうとしているよ。
嘘情報を流してみよう。[てにすまん 高西ともブログ]
投稿日時:2014/03/06(木) 11:20
相手と向き合い、相手と戦うのがテニスというスポーツ。
自分自身とばかり向き合ってばかりいられない。
自分のプレーを良くすることも大事だけど、相手選手の
プレーを崩すことが重要なのだ。
とくに相手が自分より強い場合は、自分のレベルよりも低い
段階まで引きずり込まなきゃ勝てるはずが無い。
相手をしっかり観察して、その方法を見抜かないとね。
しかし当然相手もこちらを見ている。
「どこ打ってくるのかな」
「何をしようとしているのかな」
こちらを観察することで、次に何をやろうか決めている。
と言うことはだよ、相手がそうやってこちらを観察している
のであれば、それを利用して相手へ嘘の情報を流すと
どうなるだろう?
当然相手はその嘘情報に翻弄されて間違った選択をする
可能性が出てくる訳だ。
観察するという習慣がある選手は、レベルが上がれば
上がるほど増える訳だから、こういった嘘情報を使っての
駆け引きは必要になってくるんだよ。
よく俺がそういう駆け引きを使うのはダブルスでボレーにいる時。
正面にいる相手がレシーブを打とうとする場面でこちらが
「ポーチ出るぞ!」って動きを見せることにより、相手が慌てて
ストレートに打って来るのを待ち伏せしたり、こちらのポーチを
かわそうと無理な鋭いクロスへ打たせて、サイドアウトを
誘ったり・・・という作戦、これはよく使う。
本当はポーチに出る気も無いのに、「出ますよ」って情報を事前に
流すことで相手を翻弄させることが出来るんだよ。
他にもチャンスボールをフォアハンドで打ち込む時にも
相手に対して、「逆クロス打ち込むよ」というアピールを散々
やっておいて、結局逆クロスは辞めてクロスへ決める・・・など。
とにかく相手はこっちを見ているんだから、それを逆手に
とっていかないといけないのだ。
でも相手に対してこういった嘘の情報を送って翻弄させる
ことってやっぱりコツが必要なんだよね。
まず重要になるのが早めに情報を流すことである。
プレーでは嘘の情報を流しておいて、それから実は違うプレーを
やる訳だから、かなり早く情報を流し始めないといけない。
ダブルスのポーチのフェイクであれば、相手がレシーブを打つ
かなり前から「ポーチ出るぞ!」という動きを見せておいて
それからきっちり戻らないと、せっかくストレートに
誘っても対処出来ないという惨めな結果になる。
逆クロスに打つと見せかけてクロスへ・・・という作戦も
早めに逆クロスアピール出来るかが重要なのだ。
次に大事なのは何の情報を流すか・・・である。
何でもかんでも嘘情報を流して良い訳ではない。
その嘘にはリアリティが必要でしょ?
そこで、重要なのはそれまでに見せたナイスプレーを
利用して嘘情報を流せば効果大なのだ。
ダブルスでポーチに出るフリを見せるなら、ポーチを決めた後が
有効だし、ストロークで実際に決めたコースを相手へアピール
すれば、相手は決められた苦い経験を思い出して慌てて
そこのコースを守ろうとして逆のコースががら空きに
なったりするという訳。
そしうて最後にもっとも重要となるのがこれだ。
「正々堂々と自分らしくプレーをすること」
自分の好きなコースへ堂々と何の迷いも無く打ち抜く。
普段からこれがあるから嘘情報が生きてくるし、この精神が無いと
嘘をつくことばかり考えてしまい、自分の姿を見失う。
しかも相手のレベルが上がる程、相手はこちらの嘘を見抜く力も
上がってくる訳だから、正々堂々とプレーするという姿を
見せておかないと成り立たないんだよね。
テニスは相手を観察するスポーツだし、相手に観察される
スポーツでもある。
観察してくる相手に対して、嘘の情報も流さないといけないけど
それを成功させる為には、普段から自分のテニスに絶対的な
自信を持って迷い無くプレーをしているんだ・・・という信念も
見せておかないといけないということだね。
もちろん、こちらも相手の嘘情報を見抜く観察力が必要になる。
ややこしいんだけど、それがテニスの大きな魅力と思って
楽しんでもらいたいね。
自分自身とばかり向き合ってばかりいられない。
自分のプレーを良くすることも大事だけど、相手選手の
プレーを崩すことが重要なのだ。
とくに相手が自分より強い場合は、自分のレベルよりも低い
段階まで引きずり込まなきゃ勝てるはずが無い。
相手をしっかり観察して、その方法を見抜かないとね。
しかし当然相手もこちらを見ている。
「どこ打ってくるのかな」
「何をしようとしているのかな」
こちらを観察することで、次に何をやろうか決めている。
と言うことはだよ、相手がそうやってこちらを観察している
のであれば、それを利用して相手へ嘘の情報を流すと
どうなるだろう?
当然相手はその嘘情報に翻弄されて間違った選択をする
可能性が出てくる訳だ。
観察するという習慣がある選手は、レベルが上がれば
上がるほど増える訳だから、こういった嘘情報を使っての
駆け引きは必要になってくるんだよ。
よく俺がそういう駆け引きを使うのはダブルスでボレーにいる時。
正面にいる相手がレシーブを打とうとする場面でこちらが
「ポーチ出るぞ!」って動きを見せることにより、相手が慌てて
ストレートに打って来るのを待ち伏せしたり、こちらのポーチを
かわそうと無理な鋭いクロスへ打たせて、サイドアウトを
誘ったり・・・という作戦、これはよく使う。
本当はポーチに出る気も無いのに、「出ますよ」って情報を事前に
流すことで相手を翻弄させることが出来るんだよ。
他にもチャンスボールをフォアハンドで打ち込む時にも
相手に対して、「逆クロス打ち込むよ」というアピールを散々
やっておいて、結局逆クロスは辞めてクロスへ決める・・・など。
とにかく相手はこっちを見ているんだから、それを逆手に
とっていかないといけないのだ。
でも相手に対してこういった嘘の情報を送って翻弄させる
ことってやっぱりコツが必要なんだよね。
まず重要になるのが早めに情報を流すことである。
プレーでは嘘の情報を流しておいて、それから実は違うプレーを
やる訳だから、かなり早く情報を流し始めないといけない。
ダブルスのポーチのフェイクであれば、相手がレシーブを打つ
かなり前から「ポーチ出るぞ!」という動きを見せておいて
それからきっちり戻らないと、せっかくストレートに
誘っても対処出来ないという惨めな結果になる。
逆クロスに打つと見せかけてクロスへ・・・という作戦も
早めに逆クロスアピール出来るかが重要なのだ。
次に大事なのは何の情報を流すか・・・である。
何でもかんでも嘘情報を流して良い訳ではない。
その嘘にはリアリティが必要でしょ?
そこで、重要なのはそれまでに見せたナイスプレーを
利用して嘘情報を流せば効果大なのだ。
ダブルスでポーチに出るフリを見せるなら、ポーチを決めた後が
有効だし、ストロークで実際に決めたコースを相手へアピール
すれば、相手は決められた苦い経験を思い出して慌てて
そこのコースを守ろうとして逆のコースががら空きに
なったりするという訳。
そしうて最後にもっとも重要となるのがこれだ。
「正々堂々と自分らしくプレーをすること」
自分の好きなコースへ堂々と何の迷いも無く打ち抜く。
普段からこれがあるから嘘情報が生きてくるし、この精神が無いと
嘘をつくことばかり考えてしまい、自分の姿を見失う。
しかも相手のレベルが上がる程、相手はこちらの嘘を見抜く力も
上がってくる訳だから、正々堂々とプレーするという姿を
見せておかないと成り立たないんだよね。
テニスは相手を観察するスポーツだし、相手に観察される
スポーツでもある。
観察してくる相手に対して、嘘の情報も流さないといけないけど
それを成功させる為には、普段から自分のテニスに絶対的な
自信を持って迷い無くプレーをしているんだ・・・という信念も
見せておかないといけないということだね。
もちろん、こちらも相手の嘘情報を見抜く観察力が必要になる。
ややこしいんだけど、それがテニスの大きな魅力と思って
楽しんでもらいたいね。
テニスの上達で一番大事なこと[てにすまん 高西ともブログ]
投稿日時:2014/02/19(水) 18:27
熊本と大分で部活支援活動のテニスレッスンを行った。
子供達にテニスをもっと上達してもらうことで、より
テニスを好きになってもらいたいと思ってこの活動を
全国で行っている。
でもテニスが上達するってことって何だろう。
そこの答えがハッキリしていないと意味が無い。
ショットのスピード?
コントロール?
戦術だろうか?
色んな上達要素があるんだけど、一番はこれだと思う。
「頭が良くなる」
これに尽きる。
とにかくテニスは色んなことに頭を使わないといけない。
身体の使い方、相手の観察、パターンの読み、それまでの出来事
今後の予測、ボールの見方、風向きや太陽の位置、もちろん
自分の現在状況・・・・などなど。
もちろんこれだけ色んなことをいっぺんに考えるのは難しい。
でも無意識でも必ずこれら全てを通して導き出された答えを
ショットにぶつけることが出来れば当然結果は大きく違ってくる。
いくら一日8時間練習をし続けても、何も考えない人は
ある程度は上手くなるだろうが、そこから先には進めない。
とにかく「頭が良くなる」とはそういうことなんだよ。
自分自身も今までのテニス人生を振り返った時、上達前の
20歳頃の自分のテニスと現役最後の32歳のテニスを比べると
明らかに違うのは「考える力」なんだよね。
決断するためには情報やデータを元に答えを導きだして
プレーしている。
もちろん経験量の違いで答えの正解率は違うだろうが、
考えて導いた答えは根拠がハッキリしているから、間違ったと
しても反省しやすいし、何より自分自身を信じる癖が付く。
じゃあ頭を良くする為にはどうすれば良いか。
「頭を使え!!」
俺もよく高校生や中学生に向かって叫ぶことは多いけど、
そう言うと「はい!」って元気よく返事をする彼らは
さほど変わらず考えないプレーを続けてしまうことが多い。
頭を使う為にはまず考えてもらわないといけない。
考えてもらう為には・・・そう、質問をぶつけること。
「今は何がマズかったの?」
「現在、どういう状況なの?」
現状を考えてもらい、それが分かれば次に取るべき答えの
行動が見えてくる。
「次は何をやればいいの?」
そしてその答えが合っていたのかどうか。
「さっきの作戦で良かったの?」
「もっと他の方法は無かったの?」
時間は掛かるけど、こういった質疑応答のやり取りが無いと
考える癖が付かない。
でもこういった問い掛けにちゃんと答えられるようになり、
しかもその答えが的確になってくれば、必ずそれは試合中の
苦しい状況を乗り越える力になってくれるし、勝敗の分かれ目
でも力を発揮してくれるはず。
そして更に考える力が付いて来たら、ラリー中の一本一本の
ショットにも判断した結果もたらされた「考え」が上乗せされ
それが質にもコースにも反映されるくらい、スピードアップ
した頭の回転が手に入る。
いわゆる状況判断力。
試合が終わっておうちに着く頃になって
「あの時、こうすれば良かった」なんて悲し過ぎるからね。
でもね、こういった勉強とは違う頭の良さは
テニスの結果に結びつけてもらいたいのはもちろんなんだけど、
本当はこれからの人生に活かしてもらいたいんだよ。
今の自分の状況をきちんと理解し、今これから何をしなきゃ
いけないか、そしてそれによって出された答えを信じて行動し、
それが合っていたかをすぐに反省し直して、また更に次の行動を
導きだす。
テニスは何ポイントも積み重ねないと勝利は来ない。
だからナイスショットで決めたとしても、またすぐ次の
プレーを考えないといけないし、勝ったとしてもまた次の
相手が待ち構えている。
テニスで考える力を培って、人生もしっかりと前へ進む力を
養ってもらいたい。
慣れてくると自分が自分に「現状はどうなの?」って
冷静に聞いてくれるようになるんだけど、まだまだ中学生や
高校生はそうもいかない子が多い。
顧問の先生や上級生がそういった質問を皆にすることによって
部員皆が考え、答えを導き、その結果を反省してまた次の答えを
生み出す・・・そういう環境を作り出してもらいたい。
そして答えを出した者は、その言葉を信じて責任ある行動を
とってもらいたいものである。
子供達にテニスをもっと上達してもらうことで、より
テニスを好きになってもらいたいと思ってこの活動を
全国で行っている。
でもテニスが上達するってことって何だろう。
そこの答えがハッキリしていないと意味が無い。
ショットのスピード?
コントロール?
戦術だろうか?
色んな上達要素があるんだけど、一番はこれだと思う。
「頭が良くなる」
これに尽きる。
とにかくテニスは色んなことに頭を使わないといけない。
身体の使い方、相手の観察、パターンの読み、それまでの出来事
今後の予測、ボールの見方、風向きや太陽の位置、もちろん
自分の現在状況・・・・などなど。
もちろんこれだけ色んなことをいっぺんに考えるのは難しい。
でも無意識でも必ずこれら全てを通して導き出された答えを
ショットにぶつけることが出来れば当然結果は大きく違ってくる。
いくら一日8時間練習をし続けても、何も考えない人は
ある程度は上手くなるだろうが、そこから先には進めない。
とにかく「頭が良くなる」とはそういうことなんだよ。
自分自身も今までのテニス人生を振り返った時、上達前の
20歳頃の自分のテニスと現役最後の32歳のテニスを比べると
明らかに違うのは「考える力」なんだよね。
決断するためには情報やデータを元に答えを導きだして
プレーしている。
もちろん経験量の違いで答えの正解率は違うだろうが、
考えて導いた答えは根拠がハッキリしているから、間違ったと
しても反省しやすいし、何より自分自身を信じる癖が付く。
じゃあ頭を良くする為にはどうすれば良いか。
「頭を使え!!」
俺もよく高校生や中学生に向かって叫ぶことは多いけど、
そう言うと「はい!」って元気よく返事をする彼らは
さほど変わらず考えないプレーを続けてしまうことが多い。
頭を使う為にはまず考えてもらわないといけない。
考えてもらう為には・・・そう、質問をぶつけること。
「今は何がマズかったの?」
「現在、どういう状況なの?」
現状を考えてもらい、それが分かれば次に取るべき答えの
行動が見えてくる。
「次は何をやればいいの?」
そしてその答えが合っていたのかどうか。
「さっきの作戦で良かったの?」
「もっと他の方法は無かったの?」
時間は掛かるけど、こういった質疑応答のやり取りが無いと
考える癖が付かない。
でもこういった問い掛けにちゃんと答えられるようになり、
しかもその答えが的確になってくれば、必ずそれは試合中の
苦しい状況を乗り越える力になってくれるし、勝敗の分かれ目
でも力を発揮してくれるはず。
そして更に考える力が付いて来たら、ラリー中の一本一本の
ショットにも判断した結果もたらされた「考え」が上乗せされ
それが質にもコースにも反映されるくらい、スピードアップ
した頭の回転が手に入る。
いわゆる状況判断力。
試合が終わっておうちに着く頃になって
「あの時、こうすれば良かった」なんて悲し過ぎるからね。
でもね、こういった勉強とは違う頭の良さは
テニスの結果に結びつけてもらいたいのはもちろんなんだけど、
本当はこれからの人生に活かしてもらいたいんだよ。
今の自分の状況をきちんと理解し、今これから何をしなきゃ
いけないか、そしてそれによって出された答えを信じて行動し、
それが合っていたかをすぐに反省し直して、また更に次の行動を
導きだす。
テニスは何ポイントも積み重ねないと勝利は来ない。
だからナイスショットで決めたとしても、またすぐ次の
プレーを考えないといけないし、勝ったとしてもまた次の
相手が待ち構えている。
テニスで考える力を培って、人生もしっかりと前へ進む力を
養ってもらいたい。
慣れてくると自分が自分に「現状はどうなの?」って
冷静に聞いてくれるようになるんだけど、まだまだ中学生や
高校生はそうもいかない子が多い。
顧問の先生や上級生がそういった質問を皆にすることによって
部員皆が考え、答えを導き、その結果を反省してまた次の答えを
生み出す・・・そういう環境を作り出してもらいたい。
そして答えを出した者は、その言葉を信じて責任ある行動を
とってもらいたいものである。
相手がどこに打つか分かるかい?[てにすまん 高西ともブログ]
投稿日時:2014/01/23(木) 17:21
相手選手がサーブを打とうとしているとする。
レシーブのあなたはそのサーブがどこに飛んでくるのか
予測出来るだろうか。
ダブルスでボレーにいる時、正面のストロークが
クロスに打つかストレートに打つか・・・それを予測
出来るだろうか。
サーブのコースを予測することが出来れば、
思い切ってフォアに回り込むこともしやすいし、サーブの
バウンド地点に突っ込んで行ってレシーブアタックで
仕掛けることもやりやすくなる。
ダブルスの中で、相手ストロークがクロスに打つのか
ストレートに打つのかを予測出来れば、あなたがボレーに
いる時、ポーチでプレッシャーをかけやすくなる。
そんな、現在あなたの予測的中率はどのくらいなのか、
ちゃんと分かっているのかな?
もちろん予測的中率100%って人はいないだろう。
80%くらい的中・・・であれば、かなり思い切って
色んなことを仕掛けることが出来る。
しかも相手のナイスショットも予測した分、きちんと
対処出来るはず。
これは凄い的中率だと思うよ。
50%の割合で的中っていうのもなかなかの確率。
20%~30%の的中率となるとちょっと自信が持てないね。
そうなると一応予想はしてみたけど、その予測データは
全然使えない状態だから結局相手が打った後にその
ショットを追いかける形となる。
当然後手に回りやすいし、スムーズにスタートが切れない分
体力の消耗も大きくなる。
テニスのレベルを上げる為には、予測的中率アップは
必要なことなんだよね。
予測が出来るようにするためにはどうすれば良いのか。
必要なのは観察力と学習能力。
観察力で相手の表情や目線、打つ瞬間の身体の向きや
打点の位置から、どこにボールが飛んできそうか予測したい
のだが、レベルの高い選手って、その辺りを上手く隠すどころか、
むしろ違うコースを臭わせたりする。
なので実は打つ瞬間の観察はさほど重要じゃない。
それよりもしっかり観察してもらいたいのは心理面。
相手は強気な状態なのか守りの状態なのか・・・である。
ダブルスで自分がボレーにいる場合は、相手は自分の存在を
恐れている(気にしている)のか何も気にしてないのか。
それらを相手のショット何本かのデータとその時のスコアを
参考にして予測出来るようにしたい。
学習能力の方も予測するためには絶対必要。
その試合中、相手はどういうコースによく打つのかを
覚えておけば当然次に打つコースは予測しやすいからね。
例えばフォアハンドストロークの場合はどのコースが得意で、
どのコースにはあまり打って来ないかなど。
更に、それが大事な場面になるとどこのコースになる可能性が
高くなるとか、チャンスであればあそこによく打ってくるなどを
ちゃんと覚えておけばその時のシチュエーションに似た場面では
予測しやすくなるでしょ?
もちろん配球パターンも覚えておく必要がある。
でもより正確な予測が出来るようになるためにも、その予測を
有効に使うためにも、まずはその予測に従って思い切った行動を
取ってみる・・・ということをどんどんやってもらいたい。
レシーブにいる時、相手サーブがこちらのバックを狙っていると
予測したら、相手サーブが打ったと同時に思い切って
回り込みのフォアをやってみるとか、ダブルスでボレーにいる時
正面の選手がクロスに打つと予測したら、相手がクロスに打つのを
確認する前に思い切ってポーチへ出るとかね。
とにかく試合や練習をたくさんやっていれば、色んな人間の
色んなパターンを観るからある程度予測する力は付く。
でもね、大事なことは自分が予測したデータを信じて
思い切った行動を起こしているかどうかなんだよ。
何となく予測はするけど、その予測を信じて先回りした
プレーをどれだけ試合の中に盛り込めているか・・・が
テニスの駆け引きの中には必要となるのである。
「でもその予測が外れてたら・・・」なんて考えない。
もともと100%の的中率なんかあり得ないんだから。
相手が脅威に感じることは何かと言うと、予測が的中する
かどうかよりも実は、その予測を信じて思い切った仕掛けを
やってくる選手かどうかなんだよね。
だからまずは予測してみよう。
そしてその予測を信じて思い切った仕掛けをしてみよう。
それを続けることで予測力が上がるし、相手への
プレッシャーも増やせるようになる。
何よりも自分への信頼感を築くキッカケとなる。
まずは今現在も予測的中率を探ってみよう。
予測して、それを信じて思い切った仕掛けをしてみる。
それが相手に勝つというテニスなんだよ。
相手が打った後のボールをただ追いかけているようでは
これ以上君のテニスは先に進めない。
レシーブのあなたはそのサーブがどこに飛んでくるのか
予測出来るだろうか。
ダブルスでボレーにいる時、正面のストロークが
クロスに打つかストレートに打つか・・・それを予測
出来るだろうか。
サーブのコースを予測することが出来れば、
思い切ってフォアに回り込むこともしやすいし、サーブの
バウンド地点に突っ込んで行ってレシーブアタックで
仕掛けることもやりやすくなる。
ダブルスの中で、相手ストロークがクロスに打つのか
ストレートに打つのかを予測出来れば、あなたがボレーに
いる時、ポーチでプレッシャーをかけやすくなる。
そんな、現在あなたの予測的中率はどのくらいなのか、
ちゃんと分かっているのかな?
もちろん予測的中率100%って人はいないだろう。
80%くらい的中・・・であれば、かなり思い切って
色んなことを仕掛けることが出来る。
しかも相手のナイスショットも予測した分、きちんと
対処出来るはず。
これは凄い的中率だと思うよ。
50%の割合で的中っていうのもなかなかの確率。
20%~30%の的中率となるとちょっと自信が持てないね。
そうなると一応予想はしてみたけど、その予測データは
全然使えない状態だから結局相手が打った後にその
ショットを追いかける形となる。
当然後手に回りやすいし、スムーズにスタートが切れない分
体力の消耗も大きくなる。
テニスのレベルを上げる為には、予測的中率アップは
必要なことなんだよね。
予測が出来るようにするためにはどうすれば良いのか。
必要なのは観察力と学習能力。
観察力で相手の表情や目線、打つ瞬間の身体の向きや
打点の位置から、どこにボールが飛んできそうか予測したい
のだが、レベルの高い選手って、その辺りを上手く隠すどころか、
むしろ違うコースを臭わせたりする。
なので実は打つ瞬間の観察はさほど重要じゃない。
それよりもしっかり観察してもらいたいのは心理面。
相手は強気な状態なのか守りの状態なのか・・・である。
ダブルスで自分がボレーにいる場合は、相手は自分の存在を
恐れている(気にしている)のか何も気にしてないのか。
それらを相手のショット何本かのデータとその時のスコアを
参考にして予測出来るようにしたい。
学習能力の方も予測するためには絶対必要。
その試合中、相手はどういうコースによく打つのかを
覚えておけば当然次に打つコースは予測しやすいからね。
例えばフォアハンドストロークの場合はどのコースが得意で、
どのコースにはあまり打って来ないかなど。
更に、それが大事な場面になるとどこのコースになる可能性が
高くなるとか、チャンスであればあそこによく打ってくるなどを
ちゃんと覚えておけばその時のシチュエーションに似た場面では
予測しやすくなるでしょ?
もちろん配球パターンも覚えておく必要がある。
でもより正確な予測が出来るようになるためにも、その予測を
有効に使うためにも、まずはその予測に従って思い切った行動を
取ってみる・・・ということをどんどんやってもらいたい。
レシーブにいる時、相手サーブがこちらのバックを狙っていると
予測したら、相手サーブが打ったと同時に思い切って
回り込みのフォアをやってみるとか、ダブルスでボレーにいる時
正面の選手がクロスに打つと予測したら、相手がクロスに打つのを
確認する前に思い切ってポーチへ出るとかね。
とにかく試合や練習をたくさんやっていれば、色んな人間の
色んなパターンを観るからある程度予測する力は付く。
でもね、大事なことは自分が予測したデータを信じて
思い切った行動を起こしているかどうかなんだよ。
何となく予測はするけど、その予測を信じて先回りした
プレーをどれだけ試合の中に盛り込めているか・・・が
テニスの駆け引きの中には必要となるのである。
「でもその予測が外れてたら・・・」なんて考えない。
もともと100%の的中率なんかあり得ないんだから。
相手が脅威に感じることは何かと言うと、予測が的中する
かどうかよりも実は、その予測を信じて思い切った仕掛けを
やってくる選手かどうかなんだよね。
だからまずは予測してみよう。
そしてその予測を信じて思い切った仕掛けをしてみよう。
それを続けることで予測力が上がるし、相手への
プレッシャーも増やせるようになる。
何よりも自分への信頼感を築くキッカケとなる。
まずは今現在も予測的中率を探ってみよう。
予測して、それを信じて思い切った仕掛けをしてみる。
それが相手に勝つというテニスなんだよ。
相手が打った後のボールをただ追いかけているようでは
これ以上君のテニスは先に進めない。
相手ミスは待つのではなく、促さなきゃ![てにすまん 高西ともブログ]
投稿日時:2014/01/15(水) 02:48
高校でテニスを始めたんだけど、両親がずっとテニスを
していたから、子供の頃からウィンブルドンとか
USオープンは観ていたし、父親のテニスの応援で
テニスというスポーツを目にする機会も多かった。
年に何度か家族でテニスをすることもあったから、何となく
テニスとはどういうスポーツかって分かっていたんだけど、
いざ高校になってから自分でテニスの試合に出場するようなって
思ったのは「テニスってミスしたら負けのスポーツなんだ」
ってこと。
いかに決めるかではなく、どれだけミスしないで済むかが
勝負の分かれ目になる・・・そう感じたのだった。
でもそれってミスが多い初心者の試合・・・って思うでしょ?
いや、そうじゃないんだよ。
ミスが多い方が負け・・・それはどのレベルでも同じ。
世界ナンバー1対ナンバー2の試合でもそうなるのだ。
ただ違うのは、「ミス」のレベル。
初心者だと「ミス」と言えば、単純なアウトとかネットでしょ?
別に難しくもない平凡なショットが来ただけなのにミスしてしまう。
でもレベルが上がると、「ちょっと浅くなった」とか
「バウンドが弾まなかった」なんてことがいわゆるミスとなるのだ。
更にレベルが上がっていくと良いショットをちゃんと打っていても
「球種やコースを読まれた」「パターンが読まれた」なんてことさえも
ミスとなって命取りとなる訳だ。
そういうミスが起こると、相手は良いショットが打ちやすくなって
スーパープレーも飛び出してしまう。
結果、そのスーパープレーの方がクローズアップされ、
「コースが読まれた」というミスはそんなに目立たない扱いと
なり、観客にはトップ選手というのは「ミスが多い方が負け」よりも
「決めた方が勝ち」のテニスの印象が強くなるのである。
本人達はミスって分かってるんだけどね。
となると、試合の中でプレーヤーが意識することは
「いかに相手からミスをもらえるか」ということになる。
まず初級者の試合であればただ何球も返し続ければそのうち
ミスがもらえる・・・という作戦で良い。
でもそこからレベルが上がるに連れて何か一工夫しないと
ミスはもらえなくなる。
相手もミスをしないようにするテクニックが付いてくるからね。
例えばただ繋ぐにしても「苦手そうにしているバックに集める」
なんてアイデアはミスを誘う手段としてはよく使うパターンだよね。
「スライスショットにして繋ぐ」なんてことも効果は結構ある。
山なりのショットで返球・・・というのも高いバウンドを
嫌がる相手だとミスをもらいやすい手段だ。
じゃあ更にレベルが上がるとどんなミスを誘うパターンが
あるのかと言うと、「3歩以上動かす」なんて方法はどうだろう。
1歩か2歩動かされた場合は打ちやすく感じることが
多いんだけど、3歩以上となると途端にボールを追いかける
ステップが苦手な人はミスの確率が上がるのだ。
ただし、逆に動かされた方が生き生きとするタイプもいるので
そこは相手のタイプを観て注意しよう。
でもそういう相手には逆に足を止めさせるパターン、例えばバックに
ずっと山なりのボールを集める・・・なんてものが効いたりする。
ストロークは生き生きとしているが、ネットに出てくると
途端に自信無さそうにする相手には・・・そう、ネットに
引っ張りだせば良いのだ。
ストローク対ストロークの打ち合いではリズム良く打っていて
安定感があるけど、対ボレーだとすぐに勝負してしまうストロークの
タイプには、今度はこちらがネットプレーを仕掛けておいて、
相手から強引にパスを打たせる作戦などが効果的。
そこで注意しないと行けないのは「決める為のボレー」というより
「相手のミスを促す為のボレー」という意識だね。
一見完璧なプレーをして見せる相手にも、どこか隙はあるもの。
特にスコアが厳しい時にはその隙は現れやすいので、これらの
相手からミスをもらうパターンを大事な場面で繰り出せれば
そこで相手はミスをしてくれる可能性が大きい。
例えば自分がブレイクポイントを握られた状態となると、特に
緊張感は増すでしょ?
そこで何かを仕掛けられたら、普段だと冷静に対処出来ることも
嘘みたいに出来なくなるもんだ。
となると、何か相手にミスを促すような思い切った仕掛けを
やるんであれば、そういう雰囲気の時にやることが重要なんだよ。
レベルが上がった時のテニスっていうのは、ただ高い技術を
見せ付け合うのではなく、相手の技術を崩す為の大事な場面で
行う「ミス促しプレー」が勝負となり、それが用意していない人は
良いショット持っていてもそれだけでは相手を崩せず、結局
気持ちよくプレーされてやられてしまうのだ。
もちろんリスクは高くなるけど、思い切ってそのリスク覚悟で
何かをたまには仕掛けないと、結局相手はミスしてもらえない。
それがテニスってもんだよ。
でもね、ミスをもらうつもりで相手を3歩以上動かしたり、
ネットに引っ張りだしたり、自分がネットへ詰めてプレッシャーを
掛けたり、他にも意表をついたコースを選んだり、返球する
ボールのペースを換えたりしていると、意外とそれらのプレーが
ショットを決めるキッカケになりやすいのだ。
そしてこの、「相手からミスをもらうつもりでプレーしたら、
それが決まってしまった」なんていうのは、実は一番
精神的にも楽なんだよね。
これが逆になっている人、いないかな?
「決めるつもりでプレーしていたらミスばっかりになっていた」
ポイントは欲しいだろうが、自分で全部決めようとしなくて
良いんだよ。
相手のミスでちゃんとポイントを稼ぎましょう。
していたから、子供の頃からウィンブルドンとか
USオープンは観ていたし、父親のテニスの応援で
テニスというスポーツを目にする機会も多かった。
年に何度か家族でテニスをすることもあったから、何となく
テニスとはどういうスポーツかって分かっていたんだけど、
いざ高校になってから自分でテニスの試合に出場するようなって
思ったのは「テニスってミスしたら負けのスポーツなんだ」
ってこと。
いかに決めるかではなく、どれだけミスしないで済むかが
勝負の分かれ目になる・・・そう感じたのだった。
でもそれってミスが多い初心者の試合・・・って思うでしょ?
いや、そうじゃないんだよ。
ミスが多い方が負け・・・それはどのレベルでも同じ。
世界ナンバー1対ナンバー2の試合でもそうなるのだ。
ただ違うのは、「ミス」のレベル。
初心者だと「ミス」と言えば、単純なアウトとかネットでしょ?
別に難しくもない平凡なショットが来ただけなのにミスしてしまう。
でもレベルが上がると、「ちょっと浅くなった」とか
「バウンドが弾まなかった」なんてことがいわゆるミスとなるのだ。
更にレベルが上がっていくと良いショットをちゃんと打っていても
「球種やコースを読まれた」「パターンが読まれた」なんてことさえも
ミスとなって命取りとなる訳だ。
そういうミスが起こると、相手は良いショットが打ちやすくなって
スーパープレーも飛び出してしまう。
結果、そのスーパープレーの方がクローズアップされ、
「コースが読まれた」というミスはそんなに目立たない扱いと
なり、観客にはトップ選手というのは「ミスが多い方が負け」よりも
「決めた方が勝ち」のテニスの印象が強くなるのである。
本人達はミスって分かってるんだけどね。
となると、試合の中でプレーヤーが意識することは
「いかに相手からミスをもらえるか」ということになる。
まず初級者の試合であればただ何球も返し続ければそのうち
ミスがもらえる・・・という作戦で良い。
でもそこからレベルが上がるに連れて何か一工夫しないと
ミスはもらえなくなる。
相手もミスをしないようにするテクニックが付いてくるからね。
例えばただ繋ぐにしても「苦手そうにしているバックに集める」
なんてアイデアはミスを誘う手段としてはよく使うパターンだよね。
「スライスショットにして繋ぐ」なんてことも効果は結構ある。
山なりのショットで返球・・・というのも高いバウンドを
嫌がる相手だとミスをもらいやすい手段だ。
じゃあ更にレベルが上がるとどんなミスを誘うパターンが
あるのかと言うと、「3歩以上動かす」なんて方法はどうだろう。
1歩か2歩動かされた場合は打ちやすく感じることが
多いんだけど、3歩以上となると途端にボールを追いかける
ステップが苦手な人はミスの確率が上がるのだ。
ただし、逆に動かされた方が生き生きとするタイプもいるので
そこは相手のタイプを観て注意しよう。
でもそういう相手には逆に足を止めさせるパターン、例えばバックに
ずっと山なりのボールを集める・・・なんてものが効いたりする。
ストロークは生き生きとしているが、ネットに出てくると
途端に自信無さそうにする相手には・・・そう、ネットに
引っ張りだせば良いのだ。
ストローク対ストロークの打ち合いではリズム良く打っていて
安定感があるけど、対ボレーだとすぐに勝負してしまうストロークの
タイプには、今度はこちらがネットプレーを仕掛けておいて、
相手から強引にパスを打たせる作戦などが効果的。
そこで注意しないと行けないのは「決める為のボレー」というより
「相手のミスを促す為のボレー」という意識だね。
一見完璧なプレーをして見せる相手にも、どこか隙はあるもの。
特にスコアが厳しい時にはその隙は現れやすいので、これらの
相手からミスをもらうパターンを大事な場面で繰り出せれば
そこで相手はミスをしてくれる可能性が大きい。
例えば自分がブレイクポイントを握られた状態となると、特に
緊張感は増すでしょ?
そこで何かを仕掛けられたら、普段だと冷静に対処出来ることも
嘘みたいに出来なくなるもんだ。
となると、何か相手にミスを促すような思い切った仕掛けを
やるんであれば、そういう雰囲気の時にやることが重要なんだよ。
レベルが上がった時のテニスっていうのは、ただ高い技術を
見せ付け合うのではなく、相手の技術を崩す為の大事な場面で
行う「ミス促しプレー」が勝負となり、それが用意していない人は
良いショット持っていてもそれだけでは相手を崩せず、結局
気持ちよくプレーされてやられてしまうのだ。
もちろんリスクは高くなるけど、思い切ってそのリスク覚悟で
何かをたまには仕掛けないと、結局相手はミスしてもらえない。
それがテニスってもんだよ。
でもね、ミスをもらうつもりで相手を3歩以上動かしたり、
ネットに引っ張りだしたり、自分がネットへ詰めてプレッシャーを
掛けたり、他にも意表をついたコースを選んだり、返球する
ボールのペースを換えたりしていると、意外とそれらのプレーが
ショットを決めるキッカケになりやすいのだ。
そしてこの、「相手からミスをもらうつもりでプレーしたら、
それが決まってしまった」なんていうのは、実は一番
精神的にも楽なんだよね。
これが逆になっている人、いないかな?
「決めるつもりでプレーしていたらミスばっかりになっていた」
ポイントは欲しいだろうが、自分で全部決めようとしなくて
良いんだよ。
相手のミスでちゃんとポイントを稼ぎましょう。
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